2026.05.13

CARS

悲願だった「ロータス・エスプリ」がついに復活へ!? 搭載するのはV8ハイブリッド!【2028年登場】

下が今回公開されたロータスの新型V8ハイブリッド搭載のスーパーカー。上が過去に発表済みのコンセプト「セオリー1」だ!

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英ロータスはV8ハイブリッドを搭載する完全に新型のスーパーカーを2028年に市場投入すると発表した。

ナンバー・プレートをよく見ると……!?


まさにロータスにとって、悲願ともいえるフラッグシップ・スポーツカーの復活だ! かつて映画007シリーズではスタント・ドライバーも担当した「エリーゼ」や「エヴォーラ」の産みの親だったロジャー・ベッカーがこのニュースを聞くことができていたら、どれほど喜んだだろうか。九分九厘、この新型が「エスプリ」の名を継ぐことになるのは間違いない。





ロータスの伝統に従って数字でナンバリングされるこのV8スーパーカーのタイプ・ナンバーは135である。もともと2座スポーツカーの「エミーラ」の登場前に、近未来のロータスたちのナンバリングは公表されていた。その時点では130がハイパー・カーの「エヴァイヤ」、131が「エミーラ」、132がSUVの「エレトレ」、133がサルーンの「エメヤ」、134が中小型のSUVで、135は純電動の小型スポーツカーになる、とアナウンスされていた。



だが、これは修正されたようだ。134が今後どうなるかは不明だが、135がV8ハイブリッド搭載のスーパーカーへと入れ替わっている。搭載されるV8ユニットがどこ由来のものなのか、ハイブリッド・システムはどんなものになるのかもまだ一切未公開だが、1000馬力以上になること、製造はヨーロッパで行われる予定であることは発表されている。



“フォーカス2030”というブランドの新戦略の一環として発表されたこのV8スーパーカー、いまのところ公開されているのはリア・ビューの1枚の写真のみ。左右2本の太いエグゾースト・エンドを除けば、すでに公開済みのコンセプト・カー「セオリー1」とフォルムはほぼそのままだ。

左右2本タイプから左右4本タイプに変更されている水平配置のテール・ライトや、内燃エンジン搭載によるエア・アウトレットの追加を除けば、“LOTUS”というエンブレムの配置やアンダー・デュフューザーなどの意匠も非常によく似ている。写真を加工して明るくしてみると、ナンバー・プレートの部分には“NICE TRY”という文字が見える。



ただし「セオリー1」は1+2の3シーターの純電気自動車であり、しかも2本の格納式アームによって回転しながらリアへスライドする特異なドアの構造も採用していた。





モーターから内燃機へというパワートレインの大きな変更とともに、このシート・レイアウトやドアの構造も失われるのか、それとも受け継がれるのか、非常に興味深いところである。



「エスプリ」後継モデルのニュースと同時に、すでに中国で「エレトレ・フォー・ミー」の名で公開されている2リットル直列4気筒ターボ・ベースのプラグインの“Xハイブリッド”が欧州市場へも2026年前半に投入されることも発表された。この「エレトレXハイブリッド」は最高出力が952馬力、最大トルクは935Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.3秒をマーク。モーターのみでの航続可能距離は350kmに達する。最大航続可能距離は1200km以上だ。日本市場への導入についてはまだ未定である。



中国市場ではすでに往年のF1マシンを連想させるブラック&ゴールド・カラーの78台の限定車なども販売を開始している。ジーリー由来のこの4気筒ベースでもすでに952馬力に達していることを鑑みると、V8ハイブリッドなのに1000馬力以上、というのはいささか物足りない気もしないでもない。「エレトレ」に対してどういう差別化を行うのか、「エスプリ」後継モデルにはロータスらしく軽量化がより推し進められるのか、注目したい。



なおうれしいニュースがもう1つ。現在のロータスを代表する存在であり、英国本拠地ヘセルで製造されている「エミーラ」が継続生産されることもアナウンスされた。しかも、今後数週間以内にアップデートが施され、過去のエミーラ・シリーズ中もっともパワフルでもっとも軽量なモデルとして登場するという!



ロータスはこれらのニュー・モデル群より、ハイパー・カーのエヴァイヤ(200万ポンド=約4億3000万円)、スポーツカーのエミーラ(7万9500ポンド=約1700万円)、SUVのエレトレ&サルーンのエメヤ(8万4990ポンド=約1800万円)、そしてタイプ135こと次世代のスーパーカー「エスプリ」後継モデル、というラインナップを完成。年間3万台規模の販売台数を目標にする。



過去いくども掲げられたロータスの新戦略はその度に座礁し、方向転換を余儀なくされてきた。旧くは創始者チャプマンの高級化路線もそうだったし、ダニー・バハー時代のフルラインナップを構築しようとした時もそうだった。はたして無事、V8ハイブリッドのスーパーカー、タイプ135は世に出ることになるのか。



そしてその名は正しく「エスプリ」となるのか。2028年まであと2年。信じて待ちたい。

文=上田純一郎 写真=ロータス

(ENGINE Webオリジナル)
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