
3世代目コンチネンタルGTが堂々8位に輝いた。考えてみてほしい、ある意味ニッチなベントレーが一桁に入るのは興味深いことだ。マーケットは小さいし、一見してスーパーカーと認知されるマクラーレンほどの派手さはない。ではいったいHOT100選考委員はこのクルマをどう評価したのか。
ワタクシと同じ1位に投票した武田公実さんは「昨年は乗らずして2位に選んだが、乗ってみれば往年のRタイプ・コンチネンタル直系の洗練度に大感動」とした。今年100年を迎える伝統あるブランドへの評価だろう。また、3位とした島下泰久さんは「初代のコンセプトを今のセンスで具現化したデザイン、走り、クオリティのレベルの高さに感銘を受けた。元オーナーとして惹かれざるを得ない」と寸評。さすが元オーナー。
4位とした藤原よしおさんはこうだ。「フルモデルチェンジでありながら”刷新”ではなく、”熟成”し”深化”させる方向を選んだ3代目。紛うことなきドライバーズFR・GTカーの最高峰」と。ベントレーがドライバーズ・カーであることに着眼し、そこを賞賛している。
異なる目線では、6位に投票した金子浩久さんがクオリティに関して語った。「走行性能だけでなく、内外デザインや仕上げなども豪奢の極み。乗れば、誰でもその価格に納得するはず。できれば工場まで出掛けて発注したい」。確かにクルー工場の一角にあるカスタマー・ルームでトリムや素材や色サンプルを手にしながらの発注は、至福のひとときになるに違いない。相当な時間迷いそうだが。
女性選考委員の中で唯一6位という高位置においたのは藤島知子さん。彼女は「宝石のように美しいディテールながら、ジェントルな雰囲気を忘れていない。初代よりも車両感覚が捉えやすい設計。死角を補う機能も嬉しい」とした。ドア・ミラー基部の死角に入った走行車に反応しピカッ!と光る装備は印象的である。
7位は2名。荒井寿彦さんは「ラグジュアリー・スポーツとはかくたるものだ、というクルマ。目に入るもの、触れるもの、そして走行感覚のすべてがリッチ」とし、西川淳さんは「スポーツカーになったコンチGT。買うならコンバーチブル。オープンのスタイルが最高だから。乗ってもクーペに遜色ない。ツィード柄の幌がいい」とした。コンバーチブルに言及したのは西川淳さんのみ。ツィード柄の幌は誰もが気になる。
9位、10位に挙げた大谷達也さんと菰田潔さんは走りに注目。「パナメーラと共通のプラットフォームを得てスポーツ度が向上。でもベントレーらしさはもちろん失われず、GTとしての奥行きがグンと広がった」(大谷達也さん)、「フロント・アクスルを前に出し前後の重量バランスを50対50にすることにより劇的にハンドリング性能が良くなった。ますますスポーティな高級車」(菰田潔さん)。
かくいうワタクシの評価は「カッコイイ、速い、ハンドリングがいい、威厳がある、インテリアのクオリティが尋常じゃない、乗せた人に褒められる、云々といいことだらけ」。言いたいことがたくさんあってあえてザックリなのよ。この気持ちわかって!
■全長×全幅×全高=4850×1965×1405㎜。ホイールベース=2850㎜。車両重量=2290㎏。フロントに搭載される6ℓW12ターボ・ユニットは最高出力635ps/6000rpm、最大トルク91.8kgm/1350-4500rpmを発生し、4輪を駆動する。車両価格=2581万2000円(コンチネンタルGT)、2831万7600円(コンチネンタルGTコンバーチブル)
文=九島 辰也 写真=望月 浩彦
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