アメリカン・スポーツの雄 、シボレー・コルベット(CHEVROLET CORVETTE)がフルモデルチェンジし、7月19日、米国カリフォルニアで新型が発表された。8世代目となる新型コルベット最大の特徴は、1953年の初代からずっと受け継がれてきたFRレイアウトから脱却し、ミドシップを採用したこと。写真のようにミドシップ・スポーツらしいキャビン・フォワードのスタイリングは 、見るだけで従来モデ ルと一線を画すことがわかる。
全長×全幅×全高=4630×1934×1234mm。ホイールベース=2722mm。車両重量は1530kg。前後サスペンションはダブルウィッシュボーン式で、こちらも伝統のリーフ・スプリングからコイルに刷新された。一方、ミドに搭載されるエンジンは自然吸気6.2リッターV8 OHVと伝統を継承する。コルベット・ファンの私は、ここにコルベットの意地を見て感涙した 。
ドライサンプ・オイル・システムをベース・モデルにも採用し、サーキットにおける潤滑性能が高められている。漢気を感じるV8は最高出力495ps / 6450rpm、最大トルク65.0kgm / 5150rpmを発生、新開発の8段デュアル・クラッチ・トランスミッションを介し、後輪 を駆動する 。パフォーマンスはもちろん旧型から向上、0-60mph加速は3秒を切るとアナウンスされた。
写真からインテリアのデザイン・質感も大幅に向上していることが窺いしれる。ボンネット、インパネ、 ステアリング・ホイールを低く配置し、路面の視認性を向 上したという。実用面では 、フロントとリアに合計375リッターのトランクがあり 、2セット分のゴルフバッグが収納できるというから驚く。
コルベット初の右ハンドル車が生産され、日本市場に導入されるというのも嬉しいニュースだ。さらに、コルベット・ファンの私が椅子から落ちそうなほど驚いたのは、6万ドル(約637万円)以下で設定されると噂される車両本体価格だ。素晴らしい!日本市場への 導入時期、価格は未定。こんなに待ち遠しいクルマは久しぶりだ 。
文=荒井寿彦(ENGINE編集部)
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