2019.10.13

LIFESTYLE

荒木町が食通に人気の理由(2)「南方中華料理 南三(みなみ)」

数年前から飲食店のオープンラッシュが続く荒木町。かつて花街として栄えた街の風情ある路地には、食通好みの店が増えている。そんな荒木町の魅力とは?
スモークした鮭に松茸、黒トリュフ、キヌガサダケをのせ、スープと紹興酒をかけて蒸した魚料理。オレンジ色のトッピングは、細切りのネギと和えて熱い油をかけた人工培養の冬虫夏草。

雑居ビルに潜む人気シェフの店

昨年5月にオープンした「南方中華料理 南三(みなみ)」は、荒木町でもっとも予約困難な店のひとつ。月に1回日曜日に受け付ける予約は、2カ月先の席が2時間で埋まってしまう人気ぶりだ。


独特のマニアックな中国料理に惹かれる人は増える一方だが、店の席数は17席しかないため、常に席取り合戦が起きているのである。


店名の「南三」は、オーナーシェフの 水岡孝和氏が中国を一周した際に好きになった料理のベスト3──雲南料理、湖 南料理、台南料理にちなんだネーミング。


料理は、現地の料理をそのまま再現するというより、各地の素材や調理法を組み合わせて生かす独自のスタイルで、ハーブや漬物を多用するのも特徴だ。


常に満席の小さな店内は、珍しい料理に対する人々の好奇心と、ほろ酔いの幸福感でいっぱい。その気取らぬ空気はいかにも荒木町らしく、また戻ってきたいと思わせる引力がある。


前菜盛り合わせから抜粋した2種。「秋ナス、万願寺唐辛子、貴州産青唐辛子、 ピータンの和え物」。「どくだみサラダ」には歯ごたえのよいどくだみの根の漬物と、フレッシュな葉、唐辛子が使われている。
店主の水岡孝和氏。今年の夏は貴州省へ行ってきたところ。店内ではレシピ本も好評発売中。
料理は8品6000円のコースより。いずれも2~3名分。店内は17席。予約に関する最新情報は「南方中華料理南三」のFaceBookで発信中。

●南方中華料理 南三 / 東京都新宿区荒木町10-14 伍番館ビル 2F B
Tel.03-5361-8363


文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

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