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そしてこの家の大きな特徴が、南北に深い平屋の北側の部屋に太陽の光が届くよう、中庭を設けていること。しかもこの庭が、段々畑のような構造で、観葉植物が植わっているのだ。この中庭を実現させるための、家の構造が実にユニーク。南、中央、北の3つのブロックに分け、床の高さが工夫してあるのだ。玄関、キッチンなどがある中央のブロックは、地面のレベルの高さだが、リビングダイニングなどがある南は、床が90センチ上がっている。そして北も、南と同じく90センチ上に。こうしてできたギャップを利用し、段々の中庭が生まれたのである。結果、北側の部屋は、希望通りの明るい空間に。しかも爽やかで解放感がある。また、この中庭があるから、リビングダイニングの北側上部に窓を設けることができ、風通しが良好になった。そして何より、段々畑に植物の植わった中庭があることで、建て主が希望した面白い家になったのではなかろうか。

この家で、まだ小さい子供たちはどのように成長していくのだろう。そして、旧車好きの佐川さんのカーライフは、どう変化していくのか。いずれにしろ里山にある佐川邸は、豊かな生活を送るのに相応しい舞台だと思う。

■建築家:小松隼人 1979年、広島県生れ。立命館大学大学院修了。SUPPOSE DESIGN OFFICEを経て独立。40歳前後で最も活躍している建築家のひとりで、最近は瀬戸内の景観を生かした住宅や大きな施設の依頼も。広島近県のクライアントには、愛車ジープ・ラングラーで出かける。将来はこのクルマで子供とキャンプに行くのが夢。
文=ジョー スズキ 写真=山下亮一
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