BMWがM550dや750dなどに搭載している直6ディーゼルの最高性能版である2ステージ4ターボ仕様の3リッターユニットに、アルピナがさらに手を入れたエンジンを載せたXD4は、昨年秋の東京モーターショーで日本市場導入が発表された。BMWジャパンは4ターボ仕様の直6ディーゼルを搭載したモデルを輸入していないので、このアルピナXD4が事実上、4ターボ直6ディーゼルの初上陸となる。最高出力は388ps/4000-5000rpm。最大トルクは78.5kgm/1750-3000rpm。変速機はスイッチ・トロニック付きの8段ATとなる。0-200km /h加速をわずか17.7秒でこなし、巡航最高速度は268km/hに達する。まさにスーパーSUVだ。車両価格は1094万円(税込)。
BMWのエモーショナルなSUV、X4は、本家のBMW ジャパンがガソリン・エンジンのみを日本に導入しているのに対し、アルピナはXD4と呼ばれるディーゼル仕様の販売を開始した。試乗したのは左ハンドルで22インチのアルピナ・クラシック・ホイールにスポーツ・ラジアルタイヤを装着したもの。直6 3ℓのディーゼル・エンジンは低速からゆとりのトルクをもたらし、不快な音や振動が見事に封じ込まれている。ゆったりと流す領域では、「本当にディーゼルなの?」と疑わしく思えてくるほど静かでエレガントな走りぶりをみせる。足下に装着された22インチの薄いタイヤは、乗り心地の面で本来は厳しい条件となるはずだが、路面からの入力をマイルドに受け止めていく。
一方で、SPORTモードで踏み込めば、力がドーンと湧き上がるインパクトとエンジンがキレイに上まで回っていくといった、アルピナとしてのコダワリも忘れていない。操舵から1拍おいて姿勢を変えていく走りのリズムは、力強さの中にアルピナらしい優雅さを見せてくれた気がした。
(ENGINE2020年4月号)
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