2020.05.28

CARS

トヨタ・ヤリスにSUVバージョンが追加された 欧州で本気の勝負を挑む

いまやコンパクト・カー市場でもSUVの存在は欠くことができない。ヤリスにとってこの“クロス”はハッチバック以上に重要な1台になるだろう。

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開幕直前で中止になった今年のジュネーブ・モーターショーで世界初公開する予定だったトヨタ・ヤリスのSUVバージョンがウェブでお披露目された。新たに登場するSUVの多くはベース・モデルと異なる新しい車名を名乗るが、欧州での知名度やWRCでの活躍、さらに最近、トヨタが名称の世界統一を図りつつあることなどが影響しているのだろうか、この新型SUVはヤリスの名前をそのまま受け継いでいる。


多少の面影はあるものの、スタイリングはヤリスと別物。2560mmのホイールベースはヤリスと同じ長さだが、4180×1765×1560mmの全長×全幅×全高はどれもひと回りずつ大きい。ヤリスらしさは薄いがスポーティで魅力的なデザインだ。その一方で内装はヤリスのテイストを色濃く残している。



最新の“GA-B”プラットフォームをはじめ、機能面はヤリスとほぼ同じ。パワートレインはヤリスにも採用されている1.5ℓ直3+CVTと、同エンジンを用いたハイブリッドの2タイプで、どちらもFFのほかに4WDが設定される。


今回の発表ではグレード構成や価格などは明らかになっていないが、日本では2020年秋から販売が開始される予定だ。



文=新井一樹(ENGINE編集部)


(ENGINE2020年7・8月合併号)

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