2021.09.18

CARS

エンジン編集部員と自動車ジャーナリストの今乗ってる“ちょっと古い愛車”が勢揃い!! ちょっと古いクルマ探検隊【前篇】 

エンジンちょっと古いクルマ探検隊! 新車も素敵だけど、最近妙に気になるのが、クラシックじゃないんだけど、もう新車で買えなくなってしばらく時が経つクルマたちだ。ネオクラシックとかヤングタイマーとか呼ばれたりすることもあるけど、エンジン編集部ではこういう「ちょっと古いクルマ」に注目して、その魅力をお伝えしようと思います。

340万円の911カレラ4と168万円のメルセデス・ベンツ300TE

エンジンが創刊した2000年、ポルシェ911カレラの車両本体価格は990万円でした。それが2021年の現在、性能が大幅に向上し、6MTが8PDKになったとはいえ、1429万円の値札をつけているのだから、ざっと1.4倍も値上がりしたことになります。一方、ヴィンテージ入りした1990年代以前の空冷911の価格はうなぎ上りで、程度のいいものを手に入れようと思ったら、1000万円の大台は覚悟しなければならない、なんて話も聞こえてくる。これじゃ新旧どっちを向いても八方塞がりで、ボクたちクルマ好きはどうすりゃいいの、なんて嘆きの声が上るのも当然ですが、ちょっと待って下さい。クルマ市場をよく見れば、新旧の間に、“ちょっと古い”という谷間があるじゃないですか。たとえば、この写真の2台、ENGINE編集部で長期リポート車として活躍する2005年型ポルシェ911カレラ4Sと1992年型メルセデス・ベンツ300TE。前者は340万円、後者は168万円で編集部は手に入れています。そして、その価格からは想像できないような絶大なる楽しみをもたらしてくれていることは、毎号のリポートでご報告している通りです。というわけで、今回は、この2台のようなクルマに乗るモータージャーナリストをまじえて“ちょっと古いクルマ”の魅力を語りあいました。

「今こそ、ちょっと古いクルマに乗ろう!」座談会!!

ここ最近、我々執筆陣の間でも盛り上がりを見せているのが80年代から2000年代にかけての「ちょっと古いクルマ」たち。モータージャーナリストの島下泰久氏、藤原よしお氏、渡辺敏史氏と、エンジン編集部の村上、荒井の、ちょっと古いクルマを所有する5人が集まって、初夏のある日、海岸までドライブしながら、それぞれの魅力を語り合ってみた。まずは「前篇」として、ジャーナリスト3人のちょっと古い愛車を紹介!



996は水冷のナロー

村上 今日はちょっと古いクルマを愛する皆さんに集まっていただいてドライブを楽しみました。エンジン編集部にも05年型のポルシェ996カレラ4Sがありますが、ここにいるメンバーの中にも996乗りがいた!

渡辺 02年式の996カレラ。右ハンドル、ティプトロの後期型です。

藤原 どうして996に?

渡辺 動機はコロナ。ウチにあった2台ともにMTで奥さんが乗れない。だからといって電車に乗せるのも忍びないからATを買おうと思ったんです。最初はトヨタ認定中古のプリウスでもいいと思ったけど、せっかく買うならと踏みとどまった(笑)。昔はティプトロのポルシェを買うのに抵抗があったけど、年を取ったせいか、イキっても仕方ないという解脱感もあって。

村上 昔は水冷って賛否両論あったけど、996には空冷のような味もあるし、メンテナンスフリーで乗れる。

渡辺 最近ちょっと高くなってきてMTだと300万円台から、ティプトロだとまだ200万円台で探せます。

趣味と実用を両建てできる 渡辺敏史 2002年型ポルシェ911カレラ(996型)

機関優先で選んだがゆえに内外装はお疲れ気味。右ハンドルでのドラポジは2ペダルならギリ許せるくらいだろうか。PSMがついた年式というのは家人に託す上でこだわったところ。高速巡航なら10km /リッター走ってくれる望外の燃費にも救われてます。

藤原 5年くらい前にグッドウッドのお金持ちの間で急に996が流行ったんですよ。聞いてみたら「サイズが小さいし、目立たないし、壊れない。でも性能は911だ」って。

渡辺 とてもよくわかる。誰にも見られないし、秘匿感は絶妙だね。そして1770mmって全幅が楽なのよ。クーラーも効くし。生モノも気にせずにリヤシートにポッと置けるとか買い物特性も高い。

島下 996って内装もデザインされてる感じだけど、すごく使いやすいんですよね。997に対して996はこのくらいって、相場もそんなに上がらないと思うな。95年くらいに178万円の911SCを買う感覚ですよ。





村上 あとエンジン編集部の4Sはワイドなターボ・ボディだけど、今日見た渡辺さんのはナローだったね。

島下 いまや水冷のナローって言い方もありますからね。

渡辺 1年弱乗ってみて使いやすい。ティプトロでもちょっと荷重かけてキュッと曲がって、ドーンと踏むなんて、ポルシェっぽい走りも楽しめるし、気持ちよさもある。2~3コーナーで満足できる。

藤原 買ってから直しました?

渡辺 ハブベアリング打ち替えたり、スタビブッシュとか、バンプラバーとかは変えました。20年前の5万kmですから、そろそろ気にすべき年次ではあるね。このエンジン固有の持病もあるし。でもティプトロのトラブルは聞かないなぁ。

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