これまで出会ったクルマの中で、もっとも印象に残っている1台は何か? クルマが私たちの人生にもたらしてくれたものについて考える企画「わが人生のクルマのクルマ」。レースやラリーでも活躍する清水さんの原点は大学生の時に買ってもらったスカイライン。親御さんがトヨタ党だったら、今の活躍はなかったかも!?
もしもセリカだったら……
私はこの業界に入ったときから、ずっと言い続けていたことがある。それは「クルマは人生を変える」ということ。もし、あのとき、あのクルマと出会わなかったら私の人生は変わっていた。あのクルマのおかげで今がある。そう断言できるクルマが、私にはある。
平成元年に登場し、時代の申し子となった日産のR32スカイラインGT-R。当時、日産は1990年に世界一のクルマを作ると謳って“901活動”を宣言し、開発陣の士気を鼓舞した。この901活動によってそれまでのB級グルメ的クルマ作りから、世界と戦える三ツ星レストランへとシフトすることを目指した。
(ENGINE2020年7・8月合併号)
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