ランボルギーニがV12ハイブリッド・パワーユニットを搭載した限定モデル、シアン・ロードスターを発表した。これは昨年、同じく限定モデルとして投入されたシアン(クーペ)のオープン・トップ・バージョンだ。シアンの限定台数は63台だったが、新しいロードスター・バージョンはさらに少なく、僅か19台が限定生産されるにとどまる。すでに全数完売という。
パワートレインはシアンに使われたものと等しく、ミドシップに縦置きされる発展改良型の自然吸気V型12気筒エンジンは、それ単体でじつに785ps/8500rpmを発揮する。これに48V電圧による最高出力34psの電動モーターが組み合わされている。回生エネルギーを蓄えるのに使われるのはリチウム電池ではなく、極めて軽量なキャパシタ(ランボルギーニはスーパー・キャパシタと称する)で、電動モーターとキャパシタを合わせた重量はたったの34kgしかないと誇らしげだ。これによってシステム総合出力は819psに達し、シアン・ロードスターに350km/h以上の最高速度をもたらすという。電動モーターの加勢は発進加速性能の向上にも効いて、0-100km/h加速は僅か2.9秒でこなす。電動モーターはまた、変速時の瞬間的なトルクの落ち込みを埋める働きもする。次世代量産モデルにもこの技術が活かされるはずだ。
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文=齋藤浩之(ENGINE編集部)
(ENGINE 2020年9・10月合併号)
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