今回試乗したのはポルシェ躍進のいまや中心的存在、マカン。 シリーズ最強モデルとなる〝ターボ〞の広報試乗車が準備できたということで、 素のモデルともいうべきマカンとマカンSを伴って、3台の比較試乗に連れ出した。 搭載エンジンがアウディ製に切り換わった6気筒モデルは果たして、どんな感じなのか。
齋藤 マカンはボディ骨格やシルエットはそのままに、第1世代の後期型に切り換わってシリーズの拡充を続けている。僕らはこれまでに素のマカンとマカンSには乗ったことがあったのだけれど、ターボは未だだった。そのターボの広報車両の準備ができたので、もう一度、素の マカンとマカンSを伴って、3台の新型マカンに乗ってみた。
新井 新型で注目すべきは搭載エンジンですかね。マカンSだけでなくマカン・ターボもアウディ製のV6ターボ過給ユニットになった。
齋藤 前期型では4気筒だけがVW製で、3.0Lと3.6LのV6ツインターボはポルシェ自製のものだった。それが、アウディ製の3.0Lシングルターボと2.9Lツインターボに置き換えられた。フォルクスワーゲン・アウディ・グループ内のシナジー効果を最大限に活かそうということなのだろうけれど、ビッグ・ボア×ショート・ストロークのポルシェV6より、スモール・ボア×ロング・ストロークのアウディV6の方がコンパクトだ。搭載が楽に なったし、そもそもフロント・アクスルの真上にドカッとエンジンが載るパワートレイン・レイアウトを採るプラットフォームだから、前後軸荷重の適正化に役立つはず。
新井 アウディのV6はエンジン本 体がそもそも過給することを大前提に設計されたVバンク内側排気のユニットですよね。
齋藤 Vバンクの前端辺りにそれぞれターボチャージャーが陣取っている。遮音カバーを外すとよく見える。
村上 この3台に乗ることによって、新型マカン・シリーズの目指すものがよりはっきりと見えてきた。
齋藤 重要なのは、そもそもアウディがQ5用に開発したプラットフォームを流用して作られたマカンの、心臓部分もVWアウディ系になったという点だよね。興味は「それでもポルシェなの?」ということと「素とSとターボ、乗ったらどう違うの?」ということかな。
上田 それと、先ず内燃機関ありきで開発される最後のマカンになりそうだということですかね。次期マカンはタイカンに続いて、先ずEVありきで設計されているようなので。
齋藤 じゃあそろそろ、実際に乗ってみたらどうだったか、という話に移りますか。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
話す人=村上 政+新井一樹+上田純一郎(すべてENGINE編集部)+齋藤浩之(まとめ) 写真=神村 聖
advertisement
PR | 2024.12.26
CARS
【参加無料】1/19(日)開催 ゲストに島下泰久さん ENGINE…
2025.01.04
CARS
希少な生息数の英国製旧車オープンカーを普段乗り! オーナーはトライ…
PR | 2024.12.27
WATCHES
落札総額12億3600万円! 世界中の時計ファンが注目したフィリッ…
2024.12.30
CARS
【海外試乗】蘇ったルノー5ターボ! EVだけど、これは乗ってみたい…
PR | 2024.12.24
CARS
「ベビーカーの頃からガタガタ道が好きでした」父から受け継いだ初代に…
2024.12.30
CARS
清水草一の自動車10大ニュース まずは10~6位をまとめて発表 二…
advertisement
2025.01.02
【ドイツ車ベスト10】今年乗りたい1位はポルシェ勢を抑えてのスポーツカー!【自動車評論家が厳選!】
2025.01.01
【日本車ベスト10】今年乗りたい1位は「ドイツ人の911、アメリカ人のコルベットに匹敵する」国民的スポーツカー! 【自動車評論家が厳選!】
2024.12.23
こんなモダンな薪ストーブが欲しかった! 簡素にして美、家具のようにマッチする 薪ストーブで心地いい暮らしを!
2025.01.03
【イタリア車ベスト10】今年乗りたい1位は「まさかこんなフェラーリに乗れるなんて」と定説が覆されたV12!【自動車評論家が厳選!】
2025.01.02
絶大人気のアルファード&ヴェルファイアに輸入車で唯一対抗できるのが、これ! こんなに豪華で、しかもたくましい!!