ロングノーズの優雅なクーぺ・スタイルで日本車にはない独特なスケールの存在感を放つLCに、コンバーチブルモデルのLEXUS LC500 Convertibleが追加された。全長が4770ミリ、全幅が1920ミリという堂々したサイズの国産屈指のラグジュアリーなコンバーチブルモデルが誕生した。
メルセデス・ベンツやBMWなど海外のラグジュアリー・ブランドの最上級オープン・カーがそうであるように、 LEXUS LC500 Convertibleもメタル・トップではなく、あえて幌のソフト・トップを採用する。メタル・トップと比べると軽量でコンパクトに収納できるという利点もさることながら、見た目の優雅さが素晴らしい。幌の開閉時間は約15秒だが、その動作は書の筆運びのように流れるような動きのなかにもためを意識して、上質さを表現したという。
リアに向かってなだらかに傾斜するクーペのスタイルも見事だったが、コンバーチブルも幌の形状は念入りにデザインされており、シャープなクーペとは違い、華麗で美しい。また、幌を開けた状態では、よりオープンエアを意識できるように角度や高さを調整したAピラーなど、クーペとは全くの別物と言っていいくらい変えられた部分も多い。
一方、オープン時でも自然な会話が楽しめるようにベルトラインやリア・スタイルの形状を工夫し、ウィンドディフレクターなども装着されている。それに加え、より高速走行シーンでの快適性を高め、100km/h走行時に乗員の顔まわりに来る風を約70%低減するウインドスクリーンをディーラーオプションで用意している。また、オールシーズンを通してオープンエアに対応するために、エアコンやシートヒーター、ネックヒーター、ステアリングヒーターなどを自動制御し、クローズでもオープンでも快適に過ごせるように工夫されている。
搭載されるエンジンは自然吸気のV型8気筒のみで、最高出力は477psで最大トルクは55.1kgf・m。トランスミッションは10段ATを採用する。自然吸気エンジンの官能的な音が楽しめるように吸気音をキャビン内に共鳴させるサウンドジェネレーターや、迫力あるエグゾーストノートを演出する外装バルブなどもクーペと同様に装備する。
ボディ・カラーはエクステリアが11色、ソフトトップが2色、内装色が3色で、その中から44通りの組み合わせから好みの設定が選択できる。また、既に完売してしまったが、青の洞窟をイメージしたというストラクチュラルブルーのボディカラーとライムストーンの内装を組み合わせた特別仕様車もあった。
価格は税込1500万円。特別仕様車は1650万円。
文=塩澤則浩(ENGINE編集部)
(ENGINEWEBオリジナル)
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