ボルボの純ガソリン・エンジンのTシリーズに代わる、マイルド・ハイブリッドのBシリーズの上位モデル、B6を搭載したXC60に雨の箱根で試乗した。
現時点でB6を搭載するのはXC60とXC90のみ。ともにトリムがスポーティなRデザインだけの組み合わせだ。T4&T5からB4&B5への進化と同様、直列4気筒2リッターターボをベースに内部構造を一新。気筒休止、スターターと発電機も兼ねるアシスト・モーター、リチウムイオン・バッテリーを組み合わせる。さらにB6は低回転域を補助するスーパーチャージャーも追加。T6はベルト駆動式だったが、B6では電動駆動タイプに変更。最高出力は300psとT6に比べ20psダウンしたが、最大トルクは420Nmと20Nm向上。変速機が8段AT、駆動方式がオンデマンド式4WDなのは従来通りだ。


走り出してまず気づくのは「ミャーー」というスーパーチャージャー特有のサウンドがなくなったこと。T6エンジンはかなり声高に主張していたが、B6は静かで滑らかで、それでいて力がある。トルクが落ち込む変速時や気筒休止の時もモーターが手助けするおかげか、とにかく動き全般がスムーズな印象だ。土砂降りの中でしか試せなかったが、洗練されていて品がよく、しかもほどよくスポーティというRデザインの流儀はきちんと受け継がれていた。Rデザインの脚まわりはスプリング・レートを30%引き締め、併せてダンパーとスタビライザーを専用化。電子制御式可変ダンパーとの組み合わせはなく、標準で255/40R21という勇ましいタイヤを履くが、峠道ではしっかり粘る上に、街中で乗り心地が硬すぎると感じることもなく、ちょうどいい塩梅。これ、ベストXC60だと思います。
文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=阿部昌也
(ENGINE2020年12月号)
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