2021.02.06

CARS

人気のメルセデスGLB35に306psのAMGデビュー

ボクシーなスタイリングとコンパクトなボディ、3列シートによる高い利便性などにより日本市場で人気を博すメルセデス・ベンツの小型SUV、GLBにAMG版のAMG・GLB35・4マチックを追加した。


GLBはAクラス系の前輪駆動シャシーがベースで、2019年のフランクフルト・モーターショーでデビューし、2020年6月に日本での販売を開始。今回のGLB35は実用性や快適性との両立を図りつつ、ドライブトレインやシャシーを強化した仕様だ。


パワートレインは、M260型と呼ばれる2.0リッター直4ターボ。エンジンの型式はGLB 250と共通で、ツインスクロール・ターボや可変バルブリフト機構といった要素技術も同様だが、82ps/50Nmアップの306ps/400Nmを発生する。排気系には自動制御のフラップを装備し、走行モードに応じた排気音の切り替えを行う。


トランスミッションはAMG向けに設定変更されたデュアルクラッチ式8段自動MTで、シフトアップを最適化し変速スピードを向上させている。4WDシステムは反応が速くて回転速度依存度が低い電気機械制御の多板クラッチ式。トルク配分は100:0~50:50の範囲で連続可変する。


走行モードは「コンフォート」、「スリッパリー」、「スポーツ」、「スポーツプラス」、個々の項目を任意調整できる「インディビジュアル」の5つ。その選択に応じてESPの制御が切り替わるAMGダイナミクスは「ベーシック」と「アドバンスト」の2段階を設定。コンフォートとスリッパリーの各モードでは、AMGダイナミクスは安定志向のベーシックを、また、スポーツとスポーツプラスではハンドリング重視のアドバンストが自動選択される。


外装は専用のフロント・グリルや前後バンパー、2本出しの円形テール・パイプなどをAMGモデルらしいスポーティな意匠に変更。内装は表示がAMG仕様となるコックピット・ディスプレイや、スウェード調素材と人工皮革を張ったスポーツ・タイプのシートなどが装備される。価格は737万円。


文=関 耕一郎


(ENGINEWEBオリジナル)


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