2021.06.28

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新作速報 第2弾 ブランパン/ラジウムフリーのストーリーが興味深い伝説のダイバーズ

BLANCPAIN(ブランパン)/フィフティ ファゾムス ノー ラディエーション 1960年代のオリジナルから着想したダイアルは、深いマットブラックに従来 から採用されてきた丸いドットと長方形、菱形のインデックスを配置し、6時位置に当時のように黄色と赤でノー ラディエーションのマークを付す。現行コレクションの特徴であるサファイアをインサートした逆回転防止ベゼルや100時間パワーリザーブの自社製自動巻きムーブメントは、極めて現代的。ステンレススティール、ケース直径40.3㎜、300m防水。世界限定500本。152万9000円。

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夜光のスーパールミノヴァⓇはオールドラジウムカラーのベージュオレンジだが、暗所ではグリーンに発光。


自動巻きローターは、歴史的なモデルにならって細長い開口部を設け、柔軟性を高めて衝撃を緩和する。

BLANCPAIN 新作速報

ブランパンは1953年に現代のダイバーズウォッチの元祖となる、かの「フィフィティ ファゾムス」を開発したことで有名だ。当時は暗い水中でダイアルの視認性を高めるために、発光塗料に放射性ラジウムが広く用いられていたが、やがて健康への有害性が証明されたことを受けて、「ノー ラディエーション(放射性物質不使用)」を示すマークをダイアルにデザインしたのが、今回の原型となる1960年代モデルの特徴だ。新作モデルは、その歴史的デザインを再現しつつも、100時間のパワーリザーブを誇る最新の高性能ムーブメントを搭載するなど格段に進化した。

時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!

黄色い放射能マークだけを見たら、「放射能危険!」と思うかもしれない。だがそこにバツ印を付して「安全宣言」としているから面白い。夜光は自発光のラジウムからトリチウム、そして現代の蓄光塗料へと進化してきたが、新作は当時のラジウムフリーに焦点を当てながら、経年変化を演出した"オールドラジウム"カラーの蓄光とはこれいかに。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!

ダイバーズウォッチのルーツ的モデル、「フィフティ ファゾムス」。こちらはその歴史的なアーカイブを再現したモデルなのだが、ローターのデザインもオリジナルをモチーフにしているのだという。ローターに施された横長の開口部は、柔軟性をもたらし、衝撃を受けた際の緩衝的な役割を果たすのだとか。こういう蘊蓄、時計ファンにはたまらないんだよなぁ(笑)。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)
(ENGINE 2021年6月号)

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