2021.07.15

CARS

世界限定3台 現存する最古のアストン・マーティンの100年記念モデル

ベースはヴァンテージ・ロードスター

アストン・マーティンのビスポーク部門である「Q byアストン・マーティン」が、現存する最古のアストンである「A3」の誕生100周年を記念する特注モデルを製作。ベースはヴァンテージ・ロードスターだ。

英国の老舗ディーラーである「HWM」が歴史的モデルの保存などを手がける「アストン・マーティン・ヘリテージ・トラスト」(AMHT)の協力を得てオーダーした。A3はアストン・マーティン社が量産を開始する前の1921年に製作された最初期のプロトタイプ5台の内の3番目に当たるモデル。現存する最古のアストンとされ、現在は2002年のオークションで落札したAMHTのコレクションに加えられている。







ディテールにA3の特徴を散りばめる

今回登場した100周年記念車で最も特徴的なのはフロント・グリル。A3のイメージを反映したアルミ・フレームに黒いスクエア・メッシュのグリルを組み合わせ、さらに当時のものを再現したバッジを装着。ブラックのボディは戦前アストンのレストアのスペシャリストであるエキュリー・ベルテッリが手作業で仕上げている。

ブロンズ・カラーのブレーキ・キャリパーとグロス・ブラックの20インチ鍛造ホイールもA3にヒントを得た配色。またフロント・フェンダーのアルミ・パネルには、A3のシャシー番号にちなんだ「No_3」の文字が刻印され、レザー・ストラップが取り付けられるが、これはA3のボンネットへのオマージュだ。

インテリアもオリジナルと同じ黒基調で、微細な穴あけ加工を施したシートや、1921年のロゴを再現した刺繍、旧エンブレムのエンボス加工などでクラシックな雰囲気を演出。スイッチはA3にも用いられた真鍮を用い、鋳造されたものだ。

HWMではこのスペシャル・モデルの注文を受け付け中。ただし、台数は3台のみだ。













文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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