2021.08.29

WATCHES

2021年注目の新作腕時計「ヴァシュロン・コンスタンタン」編

オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第2弾。老舗メゾンであるヴァシュロン・コンスタンタンからは、誕生から100年を迎える「ヒストリーク・アメリカン1921」を中心に新作を取り上げ、時計ジャーナリストの菅原 茂氏と エンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

クルマ好き垂涎のドライバーズウォッチ再び!

今年掲げたテーマは「Classic with a twist」。「伝統的でありながら遊び心がある」という趣旨だそうだが、ツイスト=ひねりや創意が効いたクラシックと解釈すると分かりやすい。端的な例が古くから ドライバーズウォッチとして親しまれてきた「ヒストリーク・アメリカン 1921」。今年はその誕生から100 年を祝い、ホワイトゴールドとプラチナ製のモデルが新たに登場した。ハンドルを握ったままで時刻が 読み取りやすいように時計回りに45度傾いたダイアルや、反時計回りに45度回転させたムーブメントはツイストそのもの。絶妙な工夫がタイムレスなクラシックなのだ。




ヒストリーク・アメリカン 1921 40mm
アメリカ市場に向けて1921年に作られた歴史的モ デルの100周年を記念。クッション型ケースや時計回りに45度傾いたダイアル、ケースの通常の時計 における1時30分位置に置かれたリュウズなど、当 時のモデルの唯一無二のデザインを現代的にアレ ンジし、今回新たにホワイトゴールドで発表。イタリア のセラピアン社のヴァンテージ仕上げのカーフストラップを組み合わせる。手巻き、65 時間パワーリザーブ。ケース直径40mm、3気圧防水。435万6000円。




ケースやダイアルをプラチナで作った100本限定の希少モデル「ヒストリーク・アメリカン 1921コレクション・エクセレンス・プラチナ」も同時に発表。手巻き。ケース直径40mm。 607万2000円。


オーヴァーシーズ・ トゥールビヨン
新作トゥールビヨンは、ピンク ゴールドとブルーダイアルでラ グジュアリー感を一段と強調する。ペリフェラルローターによる超薄型自動巻きで、80時 間のパワーリザーブが備わる自社ムーブメントも見どころ。ケース直径42.5mm、5気圧防水。アリゲーターレザーとラバーの 交換ストラップも付属。参考価格1971万2000円。9月発売予定。
 



トラディショナル・スプリットセコンド・クロノグラフ・エクストラフラット コレクション・エクセレンス・プラチナ

ケースやダイアルなどがすべてプラチナ950製の「コレクシ ョン・エクセレンス・プラチナ」 に加わったスプリットセコンド・ クロノグラフは、ペリフェラルローターによる超薄型の自動巻 きで、この種のものでは世界 最薄クラスの自社ムーブメントを搭載する逸品だ。ケース直径42.5mm、3気圧防水。世界限定15本。参考価格3762万円(要問い合わせ)。
 




レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー プラネタリア

「天空の時」を主題にした最新のユニークピースは、立体的な2軸トゥールビヨンをはじめ、 前代未聞のレトログラード式 パーペチュアルカレンダー、南 北両半球の地球モチーフを配した24時間とデイ/ナイト表 示およびムーンフェイズ表示が備わり、斬新を極める。手巻き。ピンクゴールド、ケース直径46mm。1点製作。価格要問い合わせ。

時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!
ここには取り上げていないが、他にも興味深いモデルがある。大航海時代のポルトガルの探検者をテーマにした複雑時計の芸術 品「メティエ・ダール『レ・グランヴォヤージュ』」だ。しばらく途絶えていたシリーズの 続編である。メゾンの伝統的な職人技を存分に発揮した「メティエ・ダール」は常に 感動を与えるのでぜひ実機を見てみたい……。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!
注目はなんといっても「ヒストリーク・アメリカン 1921」!  クルマを 運転する際にステアリングを握った状態で正体して見えるダイア ルとケースは、大人の遊び心にあふれている。クルマをこよなく愛するENGINE読者にこそ着けて欲しいモデルだ。個人的にはプラチナケースのモデルがとても気になるところだが、お金が貯まる頃には完売間違いなし(苦笑)。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2021年7月号)

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