BREITLING(ブライトリング)/プレミエ B25 ダトラ 42
「ダトラ」とは、1940年代に登場した曜日、日付、月、そしてムーンフェイズを表示するコンプリートカレンダーのクロノグラフのモデルで、DATEを語源としている。同様の機能をヴィンテージ感あふれるデザインで表現したのがこの最新モデル。カッパーダイアルに映えるブルーのクロノグラフ針やタキメータースケールの味わいも絶妙だ。自動巻きムーブメントB25、COSC認定クロノメーター。ステンレススティール、ケース直径42㎜、100m防水。140万8000円。

搭載するキャリバーB25は、ムーブメント専業のコンセプト社のものをベースにしてこのモデル用に最適化したもの。

レッドゴールドのケースにシルバーダイアルとブラウンのアリゲーターストラップを組み合わせた格調高いモデルも用意。276万1000円。
BREITLING 新作速報4月に発表された「プレミエ ヘリテージ コレクション」は、レオン、ガストン、ウィリー・ブライトリングが開発したかつてのクロノグラフを称える一方で、新しい感覚を打ち出したモデルとして非常に興味深い。新作は、バイコンパックスの「クロノグラフ」、コンプリートカレンダーが備わる「ダトラ」、スプリットセコンドクロノグラフの「デュオグラフ」の3種類。ステンレススティールはカラーダイアルを配してス ポーティで若々しい印象を、レッドゴールドはエレガントな風格を醸すという、対照的な表情を生み出したところが素晴しい。さらに優秀なムーブメントを搭載して価格面でも魅力的だ。
BREITLING(ブライトリング)/プレミエ B15 デュオグラフ 42 ヴィンテージ感あふれる3種類の新作クロノグラフの中で最も複雑なのが、スプリットセコンド機能を搭載するこの貴重なモデル。スティールモデルにはブルーダイアルをアレンジ。手巻きムーブメントB15、パワーリザーブ約70時間、COSC認定クロノメーター。直径42㎜、100m防水。116万6000円。

レッドゴールド238万7000円。

BREITLING(ブライトリング)/プレミエ B09 クロノグラフ 40
往年の2眼クロノグラフに通じるダイアルや、角型プッシャーとディテールにヴィンテージ感が横溢し、手巻きで約70時間のパワーリザーブが備わるCOSC認定クロノメーターの高精度自社ムーブメントB09を搭載。スティールモデルのピスタチオグリーンダイアルも印象的だ。直径40㎜、100m防水。94万6000円。

レッドゴールド202万4000円。
時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!ヴィンテージが流行する中で復刻も少なくないが、それを面白いと感じるかは人さまざま。「プレミエ ヘリテージ コレクション」は復刻ふうではあっても、紛れもなく現代モデルだ。マニアにとっては古風なディテールや手巻きムーブメントが魅力だろうが、むしろ懐古趣味を超えるタイムレスなオシャレ時計に仕上げたセンスを褒めたい。こんなブライトリングもアリだ! ENGINE編集部・前田清輝はこう見た! 新しいコレクションである「プレミエ ヘリテージ コレクション」は、モダンレトロな佇まいで幅広い着こなしにマッチしそう。フルカレンダーのクロノグラフモデルである「プレミエ B25 ダトラ 42」においては、コンセプト社のムーブメントを採用しているものの、1年半以上かけてカレンダー駆動機構を改良するなどのアップグレードをしたという。このあたりのこだわりはさすがだ。文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)(ENGINE 2021年6月号)