2021.09.06

WATCHES

2021年注目の新作腕時計「ボーム&メルシエ」編

オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第9弾。ボーム&メルシエからは今後の主要コレクションとなること間違いなしのエレガンスかつスポーティなモデルに焦点を絞り、時計ジャーナリストの菅原 茂氏とエンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

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ボーマティックを搭載して1970年代のアイコンが復活

ハイライトは、復活を遂げた「リビエラ」コレクションだ。オリジナルが1973年に誕生したこのモデルは、南仏の地中海沿岸に結びつく名称のように、その12角形のベゼルやケースとブレスレットとが一体化したスタイリッシュなデザインにラグジュアリー、スポーティ、エレガンスが息づくアイコンウォッチだ。第5世代となる新しい「リビエラ」は、最先端の自社ムーブメント「ボーマティック」搭載モデルをはじめ、ムーブメント、ダイアル、サイズ、素材などバリエーション豊か。これからの重要なコレクションになるのは間違いないだろう。



リビエラ
1973年のオリジナル通りの42mmケースを採用しながら、特徴的な12角形ベゼルをはじめ随所をリデザインしてアップデート。サテンポリッシュ仕上げなど上質な仕上げが施されたステンレススティールがスポーティなデザインに高級感を醸す。120時間パワーリザーブや高精度を誇る自社開発ムーブメント「ボーマティック」搭載モデルもバリエーションに加わり、その姿がダイアルからが透けて見えるのも斬新だ。自動巻き。100m防水。30万8000円。



サンドブラスト仕上げのADLC加工ステンレススティールに自社製キャリバーを搭載した「リビエラ ボーマティック」。45万6500円。



クラシマ
シンプルでエレガントな「クラシマ」に今年は3種のペアウォッチが新たに登場。その中のひとつが、色合いの美しいグリーンダイアルを配し、直径42mm、厚さ6.1mmの超薄型ケースに電池寿命の長いクオーツムーブメントを搭載するこのモデル。ステンレススティール、5気圧防水。12万6500円。

時計ジャーナリスト・菅原茂はこう見た!
1970年代にステンレススティールで作られたスポーティエレガンス系ブレスレットウォッチの復活が目立つ。今年の「リビエラ」もそうだ。シニア世代(筆者も)にとっては懐かしいが、若い世代はどうか。歴史背景や蘊蓄はともかく、「かっこ良さ」を楽しむための旬な時計であるかが重要だろう。第5世代「リビエラ」はそうした要求に応えるに違いない。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!
特徴的な12角形のケースでスポーティかつエレガントな佇まいを持つ「リビエラ」は、オンオフ問わず幅広いスタイルにマッチしそうで人気を集めそう。12時と6時位置に配されたローマンインデックスとそれらを囲むバーインデックスのバランスも◎。個人的にはブランドイチオシのムーブメント「ボーマティック」搭載モデルが気になるところだ。

文=菅原茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2021年7月号)

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