2021.09.29

CARS

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アルファ ロメオ ステルヴィオ × 為末大 人もクルマも体幹が強くなければ速くは走れない! 

3度のオリンピックに出場し、男子400mハードルの日本記録保持者でもある為末大さん。「速く走る」ことをテーマにした人間とテクノロジーについての著書も多く、「走る哲学者」と呼ばれている。そんな為末さんとともにモータージャーナリストの西川淳がアルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4 ヴェローチェに乗り、アスリートとクルマの共通点を探ってみた。

足回りにまず目がいくあたり、さすがはアスリート

実を言うと一抹の不安があった。お相手は為末大さん。言わずと知れた生粋のアスリートでいらっしゃる。「自ら走ることは好きでも、クルマはちょっと……」などと言われやしないか勝手にドギマギしていたのだ。

だから開口一番、「昔からクルマ、というか乗り物は全般的に大好きなんですよ!」と仰るのを聞いて、かなりホッとした。



普段からクルマでの移動が多いらしい。しかもこのところずっとSUVを乗り継いでいるのだという。それも様々なブランドを試されてきたようで、「クルマってブランドごとにクセがあって面白いですよね。キビキビ走るものもあれば、まったりゆったり走ることが得意なモデルもある。加速とか曲がり方とかその姿勢とか、みんな違うんです」。

アルファ ロメオというとやっぱり赤のイメージ。盾のようなグリルとユニークなエンブレムはよく知っていて、セクシーなクルマという印象で……。

「SUVのイメージってなかったんですけれど、なるほどね、タイヤの存在感が強く見えるクルマですねぇ。運転することが楽しそうに見えます。基本的に速さをイメージできる形が僕の好みではありますね」。

足回りにまず目がいくあたり、さすがはアスリート。おそらく人を見るときも足の鍛え方でおよそのパフォーマンスの見当を付けているのだろう。初めてのアルファ ロメオ ステルヴィオに早速試乗してもらう。



「グングンと伸びやかな加速も気持ちよかったのですが、それよりも曲がる時の方が印象的ですね。まるで上手なバスケット選手みたい。沈んだり倒れ込んだりしないで速度を保ったまま曲がっていけるんです。背の高い選手にありがちな揺れもほとんど感じない。膝、つまりサスペンションの動きがしなやかで、しかも体幹が強い。そんな感じでした」。

体幹、それはクルマの場合、ボディ骨格だ。アルファ ロメオの骨格は強い。それもただ強いだけでなく、しなやかだ。それがSUVばなれしたコーナリングの動きに現れた。SUVに乗り継いできた為末さんだけに、かえってそれを実感できたのだろう。



「速く動ける人間ってまず体幹が強くなければいけません。体幹が弱いと手足に振り回されるとよく表現をするんですけれど、速く動くには人間の胴体って実は細すぎるんです。馬みたいに胴体が大きくないと速く動けない。人間は細いので、ぐっと止まった瞬間に上半身が流れていく。体幹というのは一つの固まりとしてちゃんと動くことを言うんですけど、そのロジックがクルマにも当てはまるのだとしたら、ステルヴィオのように速く動いたりぐっと止まったりクイックに曲がるためには、よほど体幹が強くないといけないと思いました」。

アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4 ヴェローチェの詳しい情報はコチラ

ボディを鍛える=体感を鍛える

手足に振り回されるというのはクルマで言うとタイヤ&ホイールに振り回されてしまうことだ。タイヤの動きを完全に制御するために、どうサスペンションをセッティングし、ボディを設計しておくか。ボディが弱いと、いくらいいサスペンションを設計しても設計通りには動かない。タイヤも性能通りの仕事ができない。人間と同様、いかにボディ(体幹)を鍛えてタイヤを含めたサスペンション(=手足)を上手く働かせるか、がクルマの動きにおいても重要なのだ。



レザーのスポーツシートも標準で装備される。



「歩くから走るまで国によって表現の種類に差があるんですよ。日本ではシンプルに歩くと走る、の2つくらいなんですが、イタリア語だったかな、1番多いのは、7つくらいある。それでも歩くという行為と走るという行為は明確に違っていて、その分かれ目はどの文化圏でも同じなんです。で、歩くと走るとで何が違うかというと、歩く時って周囲を見ながら散策することが多いので膝で衝撃を吸収しながら頭部を安定させるんですね。走るということは基本的に片足ジャンプの連続なので、頭部が上下に激しく揺れるんですけど、熟達した選手はそれが治まるんです。クルマのイメージで言うと、歩く行為のときは膝が柔らかく動いて衝撃吸収しながら着地をきっちり決めるところが、走り始めるとジャンプし始めるので、カチッとサスを固める感じになる。今回ステルヴィオに乗って思ったのは、移動しながらパフォーマンスの最大化をするときって実は衝撃がけっこう激しくてアンカンファタブル(不快)になりがちなんですけど、ステルヴィオではそれができるだけ抑えられているんですよね。安定させた状態をキープしながら更にパフォーマンスを向上させつつ、カンファタブルさ(心地よさ)を維持する工夫がされているように感じました」。

両立しがたいものを両立させるのが最新の技術だ。高性能と快適さを両立したい。ステルヴィオで高速道路を走るとフラットライド、つまり目線の上下動がない。背の高いクルマに乗っているにもかかわらず、高速で曲がりながらも視線が常に一定だから、結果的に長距離ドライブでも疲れない。



「ステルヴィオに乗って改めて個性の大事さを思いました。短距離の世界では今、スタート時にはヘッドダウンしろって言われるんですね。で、30mくらいまでそのまま頭を下げていろと。ところが5%くらいの割合でヘッドダウンすると遅くなる選手がいます(笑)。実は僕がそうだったんです。3年くらいやったことがあるんですが遅くなって、結局、元に戻した方が速くなった。理由ははっきりと分からなくて腑に落ちてないんですけど、いくつかの例を見て思うことは、短所に見えてもその後ろ側にそれを補ってあまりある長所が潜んでいたりする場合もあるので、あるレベルまできた後はそんな簡単にこれが短所だ、修正しろ、とは決めつけられないということ。特に世界レベルになってくると、ただ教科書に拠っていてもしょうがない。個性を追求して一歩抜け出すのが超一流。クルマも同じなんですね、きっと」。

今やクルマの設計もそのほとんどはコンピュータの計算に頼っている。計算の方法も、なんなら使っているソフトも大同小異であるに違いない。けれども出来上がってくるクルマはブランドごとに異なる。個性がある。そこがまたクルマ選びの面白いところなのだった。

文=西川淳 写真=岡村昌宏



【試乗車】アルファ ロメオステル ヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4 ヴェローチェ
ハンドリング性能に優れたスポーティなSUV。2.2 ターボ ディーゼル Q4 ヴェローチェは、470Nmの強大なトルクのエンジンを搭載し、街中でも高速道路でも力強く走る。走りと快適性を兼ね備え、本革のスポーツシートやブレンボ製のブレーキなどを標準で装備する。価格は687万円。

アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2 ターボ ディーゼル Q4 ヴェローチェの詳しい情報はコチラ

為末大
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2021年9月現在)。現在は執筆活動、会社経営を行う。Deportare Partners代表。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。Youtube為末大学(Tamesue Academy)を運営。国連ユニタール親善大使。

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