2021.10.22

CARS

自動車ジャーナリストが身銭を切ってでも買いたいクルマのベスト20! 斎藤聡が選んだ第1位は?

コロナ禍の今、「エンジン・ホット100」選考委員が身銭を切っても欲しいのはこのクルマ! 雑誌『エンジン』の名物企画、「エンジン・ホット100ニュー・カー・ランキングス」の43名の選考委員それぞれが、2021年の今だからこそ買いたい20台を挙げた。ジャーナリストの斎藤聡さんが「運転して楽しいクルマ」として選んだ第1位は、アルピーヌA110だ!!

欲しいのは運転それ自体が楽しいクルマ


コロナ禍によって極力人と交わらないような生活を強いられた結果、パーソナル・トランスポーテーションとしてのクルマの利便性を再認識することとなりました。オリンピックにまつわる行動制限で不自由な生活が続きそうです。だからこそ、「いま・ここ」で乗りたいのは運転する事ことそれ自体が楽しいクルマです。

1位 アルピーヌA110(S含む)



ミッドシップ・スポーツカーをフランス人が作るとこうなる、という見本。ミッドシップ・スポーツカーを作りながら、速さを指標にするのではなく、思い通りに操ることができる万能感をもたらしてくれることがこのクルマの魅力。

2位 BMWアルピナB5(リムジン、ツーリング)/D5S(リムジン)



BMW 5シリーズのボディを使い、アルピナの考える究極のグランツーリスモを形にしたB5。621ps/800Nm。途方もないパワー&トルクだが、乗り味は繊細にしてエレガント。「心地よさ」を評価の最上位に置いたセッティングは絶品。

3位 アウディA8



パワーユニットのパイパフォーマンスと圧倒的なスタビリティを無理なくバランスさせたプレミアム・サルーン。460ps/660Nmに全くスポーツ性を感じさせず、堅牢なボディを滑らかに走らせるために味付けされている平衡感覚がよい。

4位 メルセデスAMG GT(ロードスター含む)

フロント・ミドシップの思いがけず軽快な操縦性と後退したキャビンによるノスタルジックなドライブ感覚を持つ不思議なハイパースポーツ。

5位 BMW M2



直6ツインターボの心地よい吹き上がり。コンパクトでバランスよく、機敏な操縦性。リアル・スポーツクーペとしてのすべてを備えた秀才。

6位 マツダ・ロードスター



パワーはないけれど非力と感じさせない絶妙のエンジン。速く走らなくても運転する事の面白さを与えてくれる。人馬一体を体現したクルマ。

7位 シボレー・カマロ(コンバーチブル、S8含む)

6.2リッターV8OHV=452馬力の凶暴さを足先に感じながら静々と走る違和感の面白さ。20世紀に隆盛を極めたマッチョなアメリカンの最終形。

8位 BMW M3/M4

大きく重くなったM3は、俊敏さではなく絶妙のサスセッティングで手に取るように把握できる絶妙のインフォメーション性を手に入れた。

9位 ポルシェ911

GT3世界一のスポーツ性を求めた究極のスポーツカー。エンジン、ボディのタフネス性は完全にレーシング・ユース前提で作られている。

10位 アストン・マーティン・ヴァンティッジ(ロードスター含む)

モダンな操縦性を持ったスポーツカーなのに、どこかいにしえのFRスポーツの匂いを残し、乗る人を虜にする究極のスポーツカー。

11位 アウディA6/S6 セダン&アバント

365日どんな天候でも、心地よく、楽しく、安心して走ることができる理想のハイパフォーマンス・セダン。4WDのパフォーマンスは格別。

12位 ルノー・トゥインゴ

普通のコンパクトカーなのだが、RRのレイアウトを逆に乗り味の個性にしていているのが特徴。独特の軽い回頭性とトラクションの良さがある。

13位 BMW M5

4WDを得て、600ps/750Nmのパワー&トルクが実用(?)的になった。FRモードは完全にドリフト用。素晴らしくコントロール性がいい。

14位 ホンダS660

軽自動車とは思えないボディ剛性感の高さが、乗り心地やハンドリングに相乗効果をもたらしスポーツカーらしい走りを見せてくれる。

15位 メルセデスAMG C63 S 4 マティック(クーペ、カブリオレ含む)

510ps/700Nmを発揮するが、9段階調整のAMGトラクションコントロールによってパワーを持て余すことなく引き出せるようになった。

16位 マセラティ・ギブリ

艶やかなラグジュアリー・セダンのたたずまいの中に、ラテンの沸騰するような熱い血を潜ませているプレミアム・スポーツ・セダン。

17位 ジープ・コンパス

一見オンデマンドタイプのライトSUVだが、210mmの最低地上高と、9速ATの1速をスーパーローにして本格SUV並みの走破性を発揮する。

18位 スズキ・ジムニー(シエラ含む)

実に20年ぶりのフルモデルチェンジによってすべてを一新したジムニー。本格4×4の抜群の走破性に加え上等な乗り心地を備えている。

19位 トヨタRAV4(PHV含む)

リアデフに配置したダイナミック・トルクベクタリングが特徴。ライトSUVの気軽さで硬派な4×4の性能が楽しめる。

20位 レクサスRC(RC-F含む)

希少となった5リッターV8DOHCのNAエンジンを搭載する大排気量FRスポーツ。NAエンジンならではのダイレクトなパワーフィールが魅力。

文=斎藤聡(モータージャーナリスト・ドライビングパフォーマー・ドライビングインストラクター)



(ENGINE2021年9・10月号)

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