2021.10.03

CARS

【第7位】ポルシェ911カレラがエンジン・ホット100で屈辱?の順位になった理由とは?


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そういえば、もう一人の20pt投入者である藤野太一さんも、「930と997を乗り継いできて思うのが、唯一無二のスタイリング、4座ならではの実用性、それでいて第一線級のスポーツカーであること、こそが911の変わらぬ魅力だと思う」とコメントしており、要するに3人とも、1963年のデビュー以来、60年になんなんとする長きにわたり、スポーツカーの最前線を走り続けてきた911という存在のすべてを背負った存在として「いま・ここ」にある最新の911カレラ&カレラ4クーペに票を投じているのである。



そういう人はほかにもいる。「これまで、993、996と乗って997を足にしています。そうなれば最新の911に興味ないわけがありません。少し大きいですが大好きです」と言うのは15ptの九島辰也さん。本当は大きくならない方が良かったということなのか。編集部新井一樹に至っては、「乗る度に『ポルシェはやっぱり911だな』と思う。その中で味が一番濃厚なのがコレ。ただ、代をおうごとに“らしさ”が薄まっているのが残念」だって。コラッ、それを言っちゃいかんだろう。

とはいえ、いま、クルマをめぐる世界は時代の大きな潮目の中におり、911だってその潮流に逆らうことはできないわけで、だからこそ「おそらく911も現行型からハイブリッド・ユニットが導入されるだろうから、ガソリン・エンジン搭載モデルはまさに買い時」(渡辺慎太郎さん、18pt)という意見も、「最後のマニュアルを買えば、免許返納時に手放すとよいお小遣いになると思います」(国沢光宏さん、17pt)なんて邪な声も上がってくるわけだ。

ポルシェ911カレラ&カレラ4クーペ(S含む)写真は911カレラ4Sで、全長×全幅×全高=4520×1850×1300mm。ホイールベース=2450mm。車両重量=1565kg。リアに縦置きされる3リッターフラット6ツインターボは最高出力=450ps /6500rpm、最大トルク=500Nm/2300-5000rpmを発生。デュアルクラッチ式8段自動MT(PDK)を介して4輪を駆動する。車両価格=1866万円(カレラ4S、ベース・モデルのカレラは1429万円)

ああ、収拾がつかなくなってきた。エエイ、最後にピュアな委員の声を紹介して締め括ろう。「このクルマも個人的には生涯、縁遠そうだが、男子たるもの、いつの時代でも911に憧憬の念を抱かないはずはない。そういうクルマだ」(島崎七生人さん、4pt)。あなたはエライ!

文=村上政(ENGINE編集長) 写真=望月浩彦

(ENGINE2021年9・10月号)

【エンジン・ホット100ニューカーズ!】上位20位に選ばれたクルマはこちら

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