2022.01.08

CARS

こんな911を待っていた!! 日本上陸した新型ポルシェ911カレラGTSにタルガ4、ターボSカブリオレとともに乗ってわかったこととは

2018年にデビューした992型ポルシェ911も、いよいよラインナップの完成に近づきつつある。今回、カレラGTSが新たに上陸したのを機に、タルガ4、ターボSカブリオレとともに、エンジン編集部の村上、荒井、新井の3名が箱根で比較試乗した。

久々のマニュアル・トランスミッションは衝撃的だった

村上 新たに992型ポルシェ911のカレラGTSが日本に上陸し、広報試乗車が用意されたということで、いまポルシェ・ジャパンが持っている試乗車のタルガ4とターボSカブリオレと合わせて3台で箱根へ行ってきたわけです。素のカレラやカレラSがないのは残念だけれど、考えてみれば派生モデル的な面が強い3台が揃ったということで、これはこれで面白い組み合わせだったよね。ま、とはいえ、今回の目玉はなんといってもカレラGTS。992型の広報車としては初めてのマニュアルで、そのデキがあまりにいいのに私はものすごい衝撃を受けたんだけど、まずはみなさんの感想を聞きたいと思います。荒井さんは?



荒井 そもそもマニュアル車に乗ったのが久しぶりだったんだけど、これがすごいショート・ストロークで、動きも軽くて、スポーツ・モードにすればシフト・ダウンした時に自動でブリッピングして回転を合わせてくれるし、とにかく運転していて楽しいクルマだと思いましたね。

村上 先代の991型の7段マニュアルはストロークが長くて、あまり軽快な感じのものではなかったよね。PDKの7段のギアボックスをそのままマニュアルに使っていたから、なんだかギア比も合っていないような違和感のあるものだった。その後の年次改良でどんどん良くなってはいたんだけど、それが992型になって飛躍的に進化した感じがする。PDKが8段になって、7段のマニュアルをつくるのに、かなり手を入れているのかな。このGTSのシフトフィールなんて、まるでGT3のMTを彷彿とさせるものだった。切れ味鋭く、手首をクィッと返すだけで気持ち良くスコンと入るみたいな。

荒井 あと、この試乗車はリア・シートも取り外してあって、全体的に軽量化してある仕様で、すごく乗り味がソリッドな感じがした。ただし、正直言うと、480ps、570Nmのエンジンをマニュアル・ギアボックスで操るというのは、そろそろ目や身体が付いていけなくなっている感じがしないでもなかったけど……。

村上 まだまだ若いんだから、そんなこと言わなくてもいいんじゃないの。でも、GT3とまではいかないとしても、ピュア・スポーツカーとしての911の素性をものすごく強調したモデルに仕立てられていることは間違いない。では、新井君は?

新井 GTSはパワーアップされていて、脚が固められているからよりスポーティな仕様であるのはもちろんですが、3台を比較しながら乗って、思ったことが二つあります。ひとつは、やっぱり911は後輪駆動の方が鼻先が軽くてハンドリングが気持ちいいということ。

村上 今回の残り2台は4輪駆動だったからね。

新井 991型ではRRと4WDのハンドリングの差がほとんど感じられないくらい似通っていたのに、今回乗ってみると明らかにGTSの方がクルマの動きが軽くて、コーナリング中の微妙なステアリング・フィールもリニアに伝わってくるのがわかりました。4WDモデルだと操舵輪が駆動輪にもなっているから、突き詰めていくとどうしても曖昧な部分が見えてくるんです。ハンドリングを楽しむんだったら、やっぱりRRの方が上だなと思いました。

村上 なるほど。確かにGTSのハンドリングは目が覚めるくらいにビビッドで、素晴しかったよね。



新井 もうひとつは、クルマがこれだけパワフルで速いものになってくると、シフトミスのリスクを考えたらPDKの方が安心ということがあるわけですが、でも、よく考えたらサーキットを走るのならともかく、公道を走るのにはPDKでなければ出せない速さなんて出しようがないわけで、それならマニュアルでじっくり運転を楽しむのもアリなのかなぁ、と思いました。

村上 そうだね。タイムを競うのではなく、運転そのものを楽しむことを考えた時に、自分で操作するマニュアルの良さが見直されるというのは、今回のGTSみたいなデキのいいものに乗ると感じるよね。

新井 ただし、僕は自動ブリッピングについては、フィールがわかりにくくなるから、なくてもいいかなと思ったんです。

村上 そうなんだ。で、二人が言ったことに加えて、もうひとつ、僕がこれは凄いなと思ったのはエンジンだな。991後期型以降、カレラやカレラSもすべてがターボ・エンジンになって、本物のターボを除いては、どれも似たようなものになり、それなら一番安いカレラでいいじゃんという感じもあったんだけど、このGTSに乗るとまったく同じエンジンでも、味つけ次第でこんなに違うものになるんだというのがわかる。GTSのエンジンはまるでターボではないような、すごく自然吸気っぽい味つけになっていて、ターボ感丸出しのターボSのエンジンと対照的だったのはもちろん、タルガと比べても回転フィールがドライで、吹け上がりの息の長さがとてつもなく気持ち良かった。


▶「ポルシェのおすすめ記事」をもっと見る

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement