2021.11.13

CARS

感動の2630km! ちょっと古いジャガーXJS V12コンバーチブルで北の大地を走る


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北海道の道はとても走りやすい。街を出てしまえば、国道も道道も信号はほとんどない。すれ違うクルマもまばらだ。渋滞を大の苦手とするちょっと古いジャガーにとっては、大変ありがたい。

支笏湖近くで幌を開けた。左に湖を見ながら、湖畔の道をゆったりと進む。オープンにすると風や匂い、鳥の鳴き声などが入ってきて、北海道の豊かな自然がイッキに身近になる。日差しは強いが東京より湿度が低いので爽やかだ。苫小牧から220kmを走行し、富良野に着いた。



写真はその翌朝、富良野郊外にある“ジェットコースターの道”という場所で撮影した。ヨーロッパ郊外のような景色にちょっと古いイギリス車はとてもよく似合っている。レンタカーだったら、わざわざ早起きして撮影に行かなかったと思う。自分のクルマで旅するということは、こうして愛車との思い出を作っているということなのだ。

5.3リッターV12の豊かなトルクに任せて、低い回転域でゆったりと進む。丘陵地帯を走っているのは、自分たちだけで、大地を独り占めしているような気分になる。緩やかな坂を上ったり、下ったりして早朝の風を頬に感じる。なんて気持ちがいいんだろう! XJSのトロけるような柔らかな乗り心地も気分の良さに貢献している。このクルマで来て本当に良かったと思った。

1.6kmの木道の突き当りは一湖。残りの4湖は地上歩道を歩く。


朝、富良野を出て道東の知床半島を目指す。旭川~層雲峡~北見~網走~知床という約380kmの行程だ。380kmと言ったら、東京から東名高速を使って名古屋を超える。北海道は広い。しかも高速道路はほとんどないのだから、時間がかかる。それでも飛行機を使わず、地べたをクルマで移動した方がいいと思う。

色とりどりの花が咲く広大な畑や緑一色の牧場などを見ながら、ゆったりと走っていると、観光名所よりも、北海道らしい景色を貫く道そのものが素晴らしいことに気付くからだ。道に感動できるのが北海道だと思う。

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