感動の2630km！　ちょっと古いジャガーXJS V12コンバーチブルで北の大地を走る

著者をフォロー
記事を保存

全ての画像を見る

道内の最終日は釧路湿原のカヌー下りを楽しんだあと、苫小牧18時45分発のフェリーに乗るはずだった。しかし、釧路湿原のカヌー乗り場に着いたとき、助手席の妻がスマホを見ながら言った。

「あっ！　欠航した！」

なんと台風8号が関東地方に接近、この日に乗るフェリーが欠航したのである。急遽、陸路で帰ることになり、函館の宿を予約した。

30年近く前のジャガーで東京まで走って帰れるのか？　トホホな気持ちを癒してくれたのは釧路湿原のカヌー下りだった。シーンと静まり返った湿原をカヌーで進んでいく。エゾシカ、オジロワシなどを見かけ、大自然の素晴らしさに感嘆した。

釧路から函館までは約530km。足寄から大沼公園までは高速道路だが、基本片側1車線だ。追い越しレーンが現れると速いクルマたちが右に出て、トラックなどを追い越して行く。XJSは3段ATだが、トップでシューンと加速していくのが、かえって気持ちいい。

青森から我が家まではさらに742kmである。100km／h巡行は2300rpm。静かにそして悠然と高速道路を走る。

青森から約12時間をかけて自宅に到着。台風のせいで全行程が2630kmにもなってしまったが、XJSは一度も音を上げなかった。

ドライバーの自分が音を上げなかったのは、力強く滑らかなエンジンや、しっとりとした乗り心地のおかげだと思う。1992年型ジャガーXJS V12コンバーチブルは、いまでも素晴らしいグランドツアラーなのだ。長距離を走ることで北海道の素晴らしい道だけでなく、愛車の実力にも感動することができた。

▶「ちょっと古いクルマが面白い！」の記事をもっと見る

文と写真＝荒井寿彦（ENGINE編集部）

（ENGINE2021年11月号）

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

会員の方はこちら

続きを読む　>

タグ：

PICK UP

RANKING

VIEW ALL

当サイトでのCookieの設定について

感動の2630km！ ちょっと古いジャガーXJS V12コンバーチブルで北の大地を走る

PICK UP

RELATED

RANKING

PICK UP

感動の2630km！　ちょっと古いジャガーXJS V12コンバーチブルで北の大地を走る