2022.01.05

CARS

25年25万キロ記念走行会! ちょっと古いベンツが箱根に集合!!【メルセデス・ベンツ300TE(1992)長期リポート #104】


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ビューラウンジ駐車場で愛車とのツーショット撮影を終えると、18台+44号車は天城高原のホテルハーヴェストを目指した。伊豆スカイラインを延々と行く風光明媚なドライブ・コースである。

ジワーッとロールしながら、しなやかにコーナーを抜けていく感じがいい。アクセル、ブレーキ、ステアリング、どの操作に対しても反応はまったりしていて、ピーキーなところがまったくない。「これがいいんだよなあ」と思いながら、峠道を1時間ほど走ると、ホテルハーヴェスト天城高原に着いた。

伊豆スカイラインを走る44号車。最近はとても調子がいい。ゆったりとしたツーリングだったせいか、この日の燃費は10km/リッター。初めての2ケタ燃費。嬉しい。

駐車場に着くと、「ENGINE長期リポート44号車 祝25年、25万km突破記念走行会」と書かれた横断幕が待っていた。すごい! スーパーGTみたいだ。作ってくれたのは、黒いE280Tに乗る間島満男さん。ホテルでの食事の手配など、裏方を一手に引き受けてくれた。

バイキング形式のランチに舌鼓を打ったあとは、ゲストで参加してくれたヤナセ東京支店のサービス・メカニック、橋場正博さんに「ちょっと古いメルセデス・ベンツとの付き合い方」をスピーチしてもらった。

ヤナセ東京支店のメカニック、橋場正博さん(左)。 「0w-30などのサラサラとしたエンジン・オイルを124型などに入れてしまうと、高温で油膜が薄くなったときにコンプレッションが抜けて、プスンプスン揺れが始まってしまったりします。オイルの粘度はチェックをお願いします。90年代のクルマのエンジン・オイ交換は5000kmがメドです。気になったらお近くのヤナセへ」

エンジン・オイルを例にあげ、最新の高性能オイルを入れて、かえってクルマの調子を悪くしてしまうことがあるなど、オイルや添加剤などとのマッチングを説明してくれた。参加者からの質問も多岐に渡った。印象的だったのは在庫切れのパーツが出始めているということ。気になることがあったら早めにヤナセでみてもらったほうがいいかもしれない。

解散後、走行シーンの撮影にはW126型のSクラスも参加してくれた。親戚から譲り受けた560SEL(1988)に乗る砂山嘉紀さん。「クルマを見ずに引き取ったら、マフラーは落ちてるし、エンジンはかからないし、ボディは染みだらけ。3年かけて、ここまでにしました。逗子の自宅から和歌山の実家へ行くときにも使ってます。すごくラクです。5.6リッターV8のトルクもすごい! みなさんと話をしていて共通するのは、このクルマが壊れたら次に乗りたいものがないということ。まさにそんなクルマです」

ちょっと古いメルセデス・ベンツへの愛に満ちた一日でした。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦
取材協力=箱根ターンパイク/ホテルハーヴェスト天城高原



■44号車/メルセデス・ベンツ300TE(1992)
Mercedes-Benz 300TE(1992)
購入価格 168万円
導入時期 2008年9月
走行距離 26万7800km

(ENGINE2017年11月号)

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