エンジン編集部員とモータージャーナリストのお気に入りのちょっと古いクルマたち!
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エンジンちょっと古いクルマ探検隊! 新車も素敵だけど、最近妙に気になるのが、クラシックじゃないんだけど、もう新車で買えなくなってしばらく時が経つクルマたちだ。ネオクラシックとかヤングタイマーとか呼ばれたりすることもあるけれど、エンジン編集部ではこういう「ちょっと古いクルマ」に注目して、その魅力をお伝えしようと思います。今回は【前篇】の島下泰久氏、藤原よしお氏、渡辺敏史氏のモータージャーナリスト3人のちょっと古い愛車に続いて、エンジン編集部員のプライベートカーを紹介します。◆【前篇】から読む場合はコチラから「今こそ、ちょっと古いクルマに乗ろう!」座談会の後篇!
エンジン編集部のちょっと古いクルマと言えば、1992年型のメルセデス・ベンツ300TEだ。そのクルマを担当するアライ記者は、なんと1978年型のXJ6シリーズ3と1992年型のXJS V12コンバーチブルのジャガー2台持ちだ。
トロける12気筒荒井 今日は92年のジャガーXJSコンバーチブルV12で来ました。納車は去年のクリスマスの頃。だからまだ猛暑は超えていない。渡辺 一番の山場は未経験。荒井 ただXJSは元々12気筒を乗せる前提の設計なのでXJ系のデイムラー・ダブルシックスより熱の逃げはいいということです。藤原 でも壊れそうな印象が……。荒井 それ、ジャガーで必ず聞かれる質問(笑)。意外と知られていないんですが、ジョン・イーガン体制になって品質管理を徹底したので、83年以降のジャガーは、絶対オーバーヒートしないんですって。藤原 しかしすごいですよね、6気筒のXJ6との2台持ちなんて!荒井 買った理由の1つは、長期リポートの300TEですよ。色々あったけど、こういうことが起こるんだ、こうしたら戻るんだという経験ができた。もう1つは車庫がタワーパーキングで雨風凌げるようになったこと。そして安心できるメカニックに出会えたこと。そうじゃなきゃXJSは買わなかった。島下 それは古いクルマには大事。 荒井 ミュージシャンの長岡亮介さんを取材したときに「どっちか1台なら?」って聞かれて、その時は断然サルーンだと思ってたんです。カッコが好きで買ったから。でも最近12気筒が調子いい。トロけそうなんですよ。だから最近迷ってる(笑)。渡辺 ジャガーの12気筒はいいですよね。ヌルヌルで。荒井 それであの乗り心地でしょ。もうトロけますよ。島下 ヌルヌルの鍵は何?渡辺 一番象徴的なのはインボードディスクじゃない? バネ下の軽さがあのヌルヌル感を作っていた。荒井 XJSも93年の終わりからインボードじゃなくなった。藤原 つまりXJ40以降、ヌルヌルが薄まっていく。荒井 NAVI編集部にいた時、鈴木さんや徳大寺さんたちがジャガーに乗っていたけど、どこがそんなにいいのかって感じだった。でも60歳を越えたらジャガーがいいと思うようになった。そういう意味でも年齢、値段、いろんなタイミングがパッと合った。中学の時にギブソンのレスポール買えなくてグレコにしてたのが、今ならギブソン買えるじゃん! みたいな感じ(笑)。島下 チャンスが来た時にキャッチしないとね! 今の若い子たちって欲しいと買うでしょ。壊れるとか大変とかは関係なく「わかってます。大丈夫です」って買っていく。一方、オジさんは説明しなきゃダメ。それでも部品がポロっと落ちると「壊れたじゃないか!」って怒る(笑)。
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