2021.11.02

CARS

2億円超のブガッティ・シロンが残り僅か あと40台弱でW16エンジンも造り納めとなる模様

ブガッティがヴェイロンの後継車となる500台限定のスーパースポーツカー、シロンを発表したのは2016年3月のこと。それから6年弱を経て、生産予定の完了まで残り40台を切った。

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1台目は2017年3月にデリバリー

最初の1台がオーナーの手元に届いたのは2017年3月で、それから1年間で100台をデリバリー。2020年2月には生産台数が折り返し地点の250台に達し、2021年3月に300台目をモルスハイムのアトリエから送り出した。この300台目は改良バージョンの「シロン・ピュアスポーツ」だった。1900mmもの幅がある固定ウイングや、より固められたサスペンションを備え、50kgの軽量化が施された、60台限定のモデルだ。



W型16気筒クワッドターボはこれで終焉かも

これまで少量限定車をいくつか設定してきたシロンだが、今後生産されるモデルはすべてこのピュアスポーツか、最高時速304.773マイル(約490.484km/h)を記録した「シロン・スーパースポーツ300+」の市販版で60台限定の「シロン・スーパースポーツ」だという。

この市販版スーパースポーツは、スタンダードなシロンより100psパワーアップし、1600psを発生する8.0リッターW16ユニットを搭載。最高速度は440km/hに達するという、さらなる異次元へ踏み込んだスペックの持ち主だ。

ブガッティは先頃、クロアチアのハイパーEVメーカーであるリマックとの提携を発表しており、次世代モデルでは電動化へシフトすることが確実視される。内燃機関への逆風が強さを増すなか、シロンを最後に、W16エンジンもお役御免となる見込みだ。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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