2021.11.11

CARS

生誕50周年で蘇った幻のカウンタック 世界最古のクラシックカーの祭典に登場

喝采を浴びる「カウンタック LP500」の復刻車。1971年に発表されてから今年で50周年を迎えた。

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しかし今回、ゲストたちを驚かせたのは、ランボルギーニがコンセプトカー・クラスに持ち込んだカウンタックLP500の復刻車だ。1971年のジュネーヴ・ショーでデビューしたこのプロトタイプは今年で生誕50周年。自動車界に衝撃を巻き起こしたものの、1974年にクラッシュテストに供され消滅し、同年、市販タイプのLP400がデビューした。今回の復刻はあるコレクターがランボルギーニにオーダーし、実現したものである。



復刻作業は、その後の市販モデルのカウンタックに使用されたチューブラー・フレームとはまったく異なるシャシー部分から始められた。再現不可能な部品はスクラッチビルドされ、総製作時間は2万5000時間に達したという。

エア・インテークやスポイラーなどが年々付加されていった歴代生産型と異なり、このカウンタックからはデザイナーのマルチェッロ・ガンディーニが意図したピュアなフォルムの美しさが直接、伝わってくる。スーパーカーとそのデザインは20世紀イタリアが誇る工業遺産である。それを後世に伝える舞台として、ヴィラ・デステほど相応しい場所はないだろう。

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文・写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA

(ENGINE2021年12月号)

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