2022.05.15

CARS

どこにもユルいところがなく精緻に組まれたエンジンが、こんなにも気持ち良く回るなんて!! 991後期型ポルシェ911GT3の凄さとは【ENGINEアーカイブス:ポルシェ911】

991後期型ポルシェ911 GT3

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雑誌『エンジン』に掲載された人気の記事をピックアップしてお送りする貴重なアーカイブ・シリーズ。今回は、2017年7月号で紹介した991後期型のポルシェ911GT3の海外試乗会のリポートを取り上げる。ニュルブルクリンク北コースで、先代より12.3 秒速い7分12秒7のラップタイムを記録した新型911GT3 。その一方で、マニュアル・ギアボックスを復活させるなど 、速さの追求一辺倒ではない新たな方向性も見せてきた 。その走りを、グラナダで開かれた国際試乗会からエンジン編集部ムラカミが報告する 。

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996型911GT3の衝撃!

かつてエンジン編集部でも長期リポート1号車として導入した初代996型911GT3がデビューしたのは、1999年のことだった。同じ水冷とはいえ、カレラをはじめとするノーマル・モデルとは違い、レーシング・エンジン由来のいわゆるGT1ブロックを使った3.6リッターフラット6を搭載したそれは、水冷化された911に物足りなさを訴える声が渦巻く中で、硬派な走り好きの期待に応えるモデルとして拍手喝采をもって迎えられたのだ。あれから18年。初代GT3の3.6リッターフラット6が360psであったことを思うと、隔世の感を禁じ得ない。なにしろ、今回、スペインのグラナダで乗った最新の991後期型GT3は、4リッターフラット6から500psの最高出力を絞り出していたのだ。GT3はこの18年の間に140psのパワーを増強し、ニュルブルクリンクのラップタイムを50秒近く縮めたことになる。GT3は代を重ねるごとに、着実にパワーアップし、タイムを縮めてきた。そして同時に、乗りやすさの点でも、確実に進化してきた。



スペインの高速道路を新型GT3で走りながら、私の頭の中を様々な思いが去来していた。初めて996型GT3に乗った時、あまりに足回りが硬く、ステアリングやペダル類の操作系が重いことに、ひどく戸惑ったものだ。それに比べて、最新のGT3は、なんと御し易い乗り物になっていることだろう。先代の991前期型と比べても、速さも乗り心地も進化しており、「最新は最良」というポルシェにまつわる格言の正しさをまたしても証明した形である。しかし、そうではあっても、考えさせられる引っ掛かりがある。一度やめたマニュアル・トランスミッションをここにきて復活させた意味は、決して小さなものではないだろう。そしてその出来映えが素晴らしかっただけに、今後の方向性が気になるのだ。新型GT3は間違いなくこれまでの頂点に立っているが、それと同時に、大きなターニング・ポイントにも立たされているのだと思う。

この観点を踏まえながら、以下に国際試乗会からの報告をしよう。

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