2021.11.24

CARS

ポルシェ718ケイマンの最速最強モデルでサーキットを楽しむ GT4RSクラブスポーツがデビュー

ポルシェが718ケイマンのラインナップに新たに加わったGT4RSをベースにしたサーキットなどクローズド・コース専用車「GT4RSクラブスポーツ」を発表。2年ぶりに開催されたロサンゼルス・オートショーで初公開した。

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クラブスポーツはこれで3モデル目

ケイマン・クラブスポーツは、2016年の先代981型GT4が最初で2018年までに421台を製造。現行の982型では2019年登場の718GT4がこれまでに500台ほど生産されており、今回のGT4RSが3モデル目となる。





エンジンはそのままでシャシーを強化

エンジンはロード・カーのGT4RSにも搭載されている4.0リッター水平対向6気筒自然吸気で、最高出力500ps/8300rpm、最大トルク465Nm/6000rpm。従来型の982型GT4クラブスポーツの3.8リッター水平対向自然吸気より75ps/40Nmアップ。ピーク・パワーの発生回転は7500rpmから8300rpmへと800rpm高くなっている。許容最高回転数は9000rpmだ。

シャシーは、サスペンションに2ウェイ調節式ダンパーを装着し、スタビライザーや車高、キャンバー、トーのいずれが調整可能になっている。スプリングは前後それぞれに硬さが異なる3種類を用意する。ブレーキも強化され、ボンネットにはフロント・ブレーキ冷却用のNACAダクトが新設されている。姿勢安定制御装置のPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)はモータースポーツ仕様でトラクションコントロールやABS、アップデートされたスタビリティコントロールのスイッチも備わる。



ダウンフォースをさらに拡大

フロントに備わるカナードと拡大されたスポイラーはダウンフォースを増大し、フロント・フェンダー上の排気口はエアカーテンとともに前輪周辺の乱気流を低減。床下は完全にカバーされ、リア・ディフューザーへの気流を最適化する。スワンネック・タイプのリア・ウイングはガーニーフラップを20mm延長し、調整機能も与えられた。

GT4クラブスポーツでドアとリア・ウイングに導入された、カーボンに代わる再生可能な植物性繊維素材の使用範囲を拡大。適応箇所はボンネットやフェンダー、フロントの空力パーツ、ステアリング・ホイールにも及ぶ。この天然素材の採用は将来的な市販車での実用化に向けたテストだという。

価格は19万6000ユーロ(約2545万円)。レース規定などに合わせるためのパーツなど、さまざまなオプションが用意されている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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