2021.12.11

CARS

クーペスタイルのカッコ良さは文句なし!! 電動化を推し進めるボルボの新作、C40リチャージに乗った!!


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今回の試乗会は、ベルギーのブリュッセル空港を起点にして、C40リチャージが生産されるボルボ・ゲント工場を訪れ、ブリュッセル空港まで戻る200kmほどの行程。ルートの多くは高速道路で、一部一般道も走行した。

システムを立ち上げてスロットルペダルを踏み込むと、C40は流れるように走り始めた。これだけハイパワーなEVになると、そっと発進させるつもりだったのにドカンと動き出すモデルが少なくないが、C40の反応はごく常識的で、それだけ扱い易いといえる。

乗り心地はソフトで快適。ただし、大入力が加わると足まわりに微振動が残る傾向も認められた。これはデビュー当時のXC40でも感じられたことだが、その後の改良で、いまやまるで気にならないレベルまで改善されている。おそらく、同じCMAプラットフォームを用いるC40も数年を待たずして解消されるだろう。



高速道路に流入してからも静かで滑らかな走りはまったく変わらなかった。ステアリングからはしっかりとしたインフォメーションが伝わってくるほか、ハンドリングも自然で扱い易い。多くの方がボルボに期待する性能やキャラクターがすべて揃っているといっていい。

そうしたなか、意外なことが1つだけあった。高速道路を使っての帰り道、遅いクルマを追い越そうとしてアクセルを深々と踏み込んだところ、それまでの走りからは想像もできないほど迫力ある加速を示したのだ。一般に電気モーターは低回転域のトルクが大きく、回転が高まるにつれて落ち込むため、高速走行を苦手とするEVは少なくない。そうしたなか、100km/hを超える速度域でも軽々と加速していくC40の動力性能は実に鮮烈だった。



2014年にXC90がデビューして以来、それまでの安全性やデザイン性にくわえて走りの楽しさも追求するようになったボルボ。C40には、そんな彼らが目指す新しい姿が示されているように思えた。

文=大谷達也

■ボルボC40リチャージ(欧州仕様)
駆動方式 前後横置き2モーター4輪駆動
全長×全幅×全高 4431×1850×1582mm
ホイールベース 2702mm
トレッド(前/後) 1598/1623mm
車両重量 2185kg
最高出力 408ps
最大トルク 660Nm
変速機 1段固定
電池形式(容量) リチウムイオン式(78kWh)
一充電走行可能距離 485km(WLTC)
サスペンション形式(前) マクファーソンストラット+コイル
サスペンション形式(後) マルチリンク+コイル
ブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスク
タイヤサイズ(前後) 255/45R20
車両本体価格 719万円

(ENGINE2022年1月号)

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