2021.12.10

CARS

50台限定の初回記念モデルも登場 アウディA3の最速最強モデルRS3が受注開始

アウディが先日本国で発表した新型RS3を日本市場へ導入する。ラインナップはセダンと5ドアハッチバックの「スポーツバック」の両ボディ・タイプを揃える。

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コンパクト・クラスでニュル最速

2021年8月にセダンがニュルブルクリンク北コースで7分40秒748をマークし、コンパクト・クラスの記録を4秒64短縮した新型RS3。エンジンは従来のRS3と同じ2.5リッター直5ターボを継承し、最高出力は先代と変わらぬ400psだが、最大トルクは20Nmアップして500Nmに達している。



「RSトルクスプリッター」を新採用

トランスミッションはデュアルクラッチ式7段自動MTのSトロニックで、駆動方式は多板クラッチで前後駆動力配分を行う電子制御式4WD。さらに前輪だけでなく、リア左右のドライブシャフトに設置した湿式多板クラッチを用いることで後輪左右へのトルク配分を変化させる「RSトルクスプリッター」を新規採用した。

この新機構は、直進時には左右均等にトルクを配分するが、旋回時には状況次第でコーナー外側のタイヤにより多くのトルクを伝達することでアンダーステアを軽減する。また巡航時にはリア左右のクラッチを開放し、前輪駆動にすることで燃費改善を図る。



新しい走行モードはドリフトやセミスリックにも対応

RSトルクスプリッターの採用に合わせ、新たな走行モードも設定。後輪の駆動力を外輪へ100%送り込むドリフト・モードともいうべき「RSトルクリア」と、セミスリック・タイヤの装着に対応し、アンダーステアとオーバーステアをともに抑制するサーキット向けの「RSパフォーマンス」がそれだ。

サスペンションは専用ダンパーと、伸びと縮みの両方向のレスポンスを高めるバルブシステムを標準装備。オプションで電子制御可変ダンパーを用意する。トレッドはフロントが先代比で約30mm拡大され、スポーツバックではリアも約10mm広げられている。



オーバー・フェンダーで迫力アップ

エクステリアでは、前後フェンダーの幅がワイドになり、フロント・フェンダー後方にはエア・アウトレットを装着。インテリアでは、メーターパネルにシフト・インジケーターを設置し、センターディスプレイにはクーラントやエンジンとトランスミッション・オイルの温度、Gメーターが表示される。RS仕様の革巻きステアリング・ホイールやスポーツシートも標準装備だ。

また導入記念モデルとして、「スポーツバック1stエディション」を50台限定で設定し、アウディジャパン初となるオンライン予約販売を実施する。外装ではマトリクスLEDヘッドライトやパノラマサンルーフ、カーボン・エンジンカバーなどを装備。内装にはバング&オルフセン製3Dサウンドシステムやナッパ・レザーにハニカムステッチの入るフロントシートなどが装着される。ボディ・カラーは専用設定のケモラグレーメタリックだ。

価格はスポーツバックが799万円、セダンが818万円で、2022年4月下旬に発売予定。スポーツバック1stエディションは907万円で、12月13日までアウディジャパンの公式サイトで申し込みを受け付け、抽選販売される。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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