2021.12.12

CARS

ジープ・ラングラーにプラグイン・ハイブリッド登場 欧州向けはすべてPHEVになる

ジープがラングラーの2022年モデルにプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の「4xe」を設定した。ラングラー史上最高にパワフルかつ経済的で、さらに先進装備を満載した注目モデルの誕生だ。

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2リッター直4とモーターの組み合わせ

エンジンは2.0リッター直4ターボで、8段ATと2基の電気モーターを組み合わせる。システム総合での最高出力は380ps、最大トルクは637Nmで、0-100km/h加速は6.4秒。さらに、50km以上のEV走行が可能だという。

駆動用バッテリーは7.4kWhで、3時間以内に満充電が可能だ。さらにコースティング時のエネルギー回生で充電量を補充することもできる。ハイブリッド車としてもはや一般的な機能だが、これがラングラーでできるのが画期的なことだ。



エンジン+モーターの出力を前後輪に分配

駆動方式は、モーターを備えるエンジンは前輪だけを駆動し、後輪はモーターのみが駆動するラングラーの弟分で前輪駆動ベースのジープ・レネゲードとは異なり、エンジンとモーターによる出力をトランスファーを介して前後輪に伝える。

オンデマンド式アクティブ4WDは「セレクトラック」と「ロックトラック」の2種類から選べ、どちらにもダナ社製の次世代版アクスルや電動前後デフロック機構、LSDを装備する。さらに、サスペンションストロークを拡大し悪路走破性を高めるフロント・スタビライザー断絶機構も採用している。

ターボエンジンとモーターの組み合わせは、強力な低速トルクでオフロード性能を向上。電力のみでの4駆走行も可能なので、周囲の音を楽しみながら自然の中を走破することも楽しめる。また、電力を温存して走行するeセーブモードも用意される。



ゴリラガラスを採用

ドライブトレイン以外では、コネクティビティの強化がトピック。8.4インチ画面のインフォテインメントシステムはアプリを用いたスマートフォンとの連携も行える。また、全席頭上のみをオープンにできるサンライダーフリップが備わり、フロント・ウインドウなどにはスマートフォンの画面などにも用いられる高強度の特殊ガラス「ゴリラガラス」が採用されているのも興味深い。

最初にラングラー4xeが投入される欧州市場では、販売されるラングラーのすべてがこの4xeになるという。さらに、ジープは2025年までにブランド全体でのグローバル販売の70%を電動化する計画を有しているという。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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