2022.01.04

CARS

ステーションワゴンとSUVのクロスオーバー! メルセデス・ベンツCクラス・オールテレインに試乗!!


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搭載されるパワートレインは現在日本で展開されているCクラスに準拠している。1つはガソリンの1.5リットル直4直噴ターボ・ユニット、もう1つはディーゼルの2リットル直4直噴ターボ・ユニットだ。共に20ps/200Nmのインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)を組み合わせた48Vのマイルド・ハイブリッドとなる。ドライブトレインは前後駆動配分が45:55のフルタイム四駆のみ。そして変速機は9段トルコンATのみの設定となる。ちなみに日本仕様はディーゼルのC220dが導入予定だという。



オンロードでの走りはたっぷりしたストロークを感じさせながらも上屋の動きをひたっとフラットに収める、いにしえからのメルセデスらしいライド・フィールがベースモデルよりも濃密に感じられた。一方でコーナリングの機敏さは若干劣るかという印象だが、そもそもベースモデルの運動性能はかなり高いところに設定されているから、その振る舞いにもどかしさはまったく感じない。ともあれ曲がっても飛ばしても感じられる物理的な安定感こそがSUVとの微妙な、でも決定的な違いということになるだろう。

悪路での試乗では、斜度15度の崖道の登り下りも体験できたが、進入や脱出時に車体を擦ることもなく、しっかりとしたトラクションと適切な電子制御のコンビネーションが、このクルマの行動範囲を大きく広げていることが確認できた。ドライブ・モードを最もオフロード寄りに設定すれば、前進だけでなく後退時にも速度抑制制御が加わりドライバーの恐怖感を低減するなど、悪路での安心感にもきちんと配慮されているところがメルセデスらしい。

日常の軸足は街中に置き、休日は郊外へと足を伸ばすという、多くの都市生活者のライフスタイルにスマートにフィットする、Cクラス・オールテレインはそういうクルマに仕上がっていると思う。

文=渡辺敏史



(ENGINE2022年2・3月号)

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