2022.03.20

CARS

限定333台はすでに完売 アストン・マーティンV12ヴァンテージの最終モデル登場

アストン・マーティンが新型V12ヴァンテージを発表した。世界333台限定で用意される、現行ヴァンテージ待望のV型12気筒モデルだ。

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これが最後のV12ヴァンテージ

ヴァンテージにV12エンジン搭載モデルが設定されるのは、先代モデルが生産終了した2018年以来。現行のヴァンテージでは初となると同時に、これが最後のV12ヴァンテージでもあるとアナウンスされている。



700psのV12で後輪を駆動

2シーター・ボディのフロントに搭載される5.2リッターV型12気筒ツインターボ・ユニットは、最高出力700ps/6500rpm、最大トルク753Nm/1800-6000rpmを発生し、8段ATを介して後輪を駆動する。動力性能は、0-100km/h加速が3.5秒、最高速度が322km/hだという。

ボディはV12専用デザインで、40mm拡大されたトレッドをカバーするべくワイド化しつつ、エアロダイナミクスや冷却性をより高める造形に変更されている。リア・ウイングは装着および非装着が選択できるが、いずれもアンダー・ボディの空力効果により超高速域でも十分な安定性を発揮するよう設計されている。

ボディ・パネルの素材に、ボンネットとフロントのバンパーとフェンダー、サイドシルにカーボン、リア・バンパーとトランク・リッドに複合材を使用することで車両重量の低減を実施。さらに、軽量バッテリーやセンター2本出しの専用エグゾーストの採用でも重量の軽減を図っている。ボディ・サイズは全長4514mm×全幅1962mm(ミラー含む)×全高1274mm。



シャシーも各部を強化

シャシーは各部を補強するとともに、スプリングレートはフロントを50%、リアを40%強化し、スタビライザーはフロントを5%硬く、リアは41%ソフトにすることで、走行性能と快適性の両立を図っている。また、操舵系に専用チューンを施すとともに、バネ下重量の軽減となるカーボンセラミック・ブレーキの標準装備化も、ハンドリング性能の向上に寄与する。

V12ヴァンテージは2021年12月に投入が予告され、正式発表前にもかかわらず問い合わせが殺到。需要が想定を大幅に上回ったため、予約受付はすでに終了したが、キャンセル待ちが多発しているという。生産は2022年第1四半期中に開始し、第2四半期から納車が始まる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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