2022.05.04

CARS

外観からは想像できないほどハイ・パフォーマー ボルボXC60リチャージ・プラグイン・ハイブリッドT8 AWDインスクリプションに5人のモータージャーナリストが試乗【2022年エンジン輸入車大試乗会】

ボルボXC60リチャージ・プラグイン・ハイブリッドT8 AWDインスクリプション

全ての画像を見る
2022年上半期の注目モデル34台を大磯プリンスホテルの大駐車場に集め、38人のモータージャーナリストがイッキ乗りした恒例の大型企画、エンジン大試乗会。MHEVとPHEVでのフル電動化ラインナップが完成したボルボ・XC60のPHEVには、竹岡 圭、飯田裕子、吉田由美、渡辺敏史、西川 淳の5人のジャーナリストが試乗した。

PHEVは先代から電動領域が大幅にアップ

現在の日本仕様のボルボXC60のパワートレインは、2リッター直4のガソリン・ターボ+1モーターで最高出力が250psを発揮するB5(649万円~)と、B5にスーパーチャージャーを加えた300ps仕様のB6(809万円~)、そしてシステム出力が253psとなる2モーターでプラグイン・ハイブリッドのT6(799万円~)の3種類。T6は電池容量が11.8→18.8kWhに、後軸モーター出力が87→145psになり、モーターのみの航続距離を70~90kmへ延ばし、従来のT8と入れ変わる形となる。全長×全幅×全高=4710×1900×1660mm。ホイールベース=2865mm。車両重量=2160kg。車両本体価格=959万円(スペックはすべて試乗車のリチャージ・プラグイン・ハイブリッドT8 AWDインスクリプション)。



先んじて電動化してきただけに進化度がスゴい/竹岡 圭


小柄ということもありまして、シートやドライビング・ポジションのウルササには定評のあるワタクシ。いま世界で最高水準なのは、ボルボのインスクリプション・グレードに装着されているシートだと思っております。どんな体格体形にも絶妙にマッチする上、マッサージ機能も本格派。見た目もとても美しい。スカンジナビアン・デザインに統一されたインテリアに溶け込んでいるのはもちろん、他にも流木を素材に使ったインパネや、工芸品であるオレフォス社製のガラスのシフトレバーを組み込むなど、他所では見られないセンスの良さは素晴らしいですよね。そして登場して以来、さまざまな箇所が細かく進化しているのもサスガです。インターフェイスが見やすく使いやすくなったのもそうですが、ブレーキの協調制御のフィーリングなども格段に進化。さすがPHEVにいち早く取り組んできただけのことはあります。いやはや、ボディ・フォルムや車両重量から考えたら不思議なくらいスポーツカーで、その上最新鋭の安全性能は世界1、2を争うレベル、もはや唯一無二の存在感ですよね。



ソフト面での進化がさらに期待できる/飯田裕子

クール&コンフォート(癒やし)な佇まいを醸し出し走る姿は“街の清涼剤”のよう。象徴的なグリルとともに涼しげに目元を飾る白色のトールハンマー型ヘッドライトは北欧の神話に登場する“アイテム”から着想。端整なプロポーションを、そんなボルボらしいストーリーと共に共感したら、北欧からやってきたボルボへの愛着も増すのではないかしら。安全思想をカタチにした大ぶりのシートや内装の風合い、個人的にはセンター・コンソールのジャバラ式のフタもボルボらしくて好きだ。そんな北欧のエッセンスが詰まったXC60に自動車では初となる車載型のGoogleが採用された。Googleアシスタントとの音声のやりとりが肝となり、スマホやタブレットでしている様々な機能がダイレクトに行える。それはアップデートによる進化も含まれる。XC60はPHEVのバッテリー搭載量を増やした最新モデルが登場し、エンジン出力は抑えられる一方、モーター出力は約6割増し。エンジンの脇役感が高まる一方で、静粛性や動力のレスポンスにますます期待ができそう。


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement