2022.04.03

CARS

待ってろ、ポルシェ・マカン マセラティから新型SUVグレカーレ登場

レヴァンテの弟分でマセラティSUV群の第2段となる新型SUV、「グレカーレ」が世界初公開された。ポルシェ・マカンが最大のライバルとなるDセグメント・サイズのSUVで、高出力V6ターボや直4のマイルド・ハイブリッドのほか、マセラティ初の電気自動車も設定される。

advertisement


MC20風のフロント・マスク

エクステリアは、フロント・マスクにミドシップ・スポーツのマセラティMC20に似た縦長のヘッドライトを採用。ボディ全体はレヴァンテ同様に曲面や曲線を用いたデザインだが、より抑揚が強調されたレヴァンテよりシンプルな面構成となっている。ボディ・サイズは全長4846〜4859mm×全幅1948〜1979mm×全高1659〜1670mm(グレードによって異なる)、ホイールベースは2901mm。全長5020mm、ホイールベース3004mmのレヴァンテと比べるとひと回り小さいサイズだ。

グレカーレ・トロフェオ

ラグジュアリーとスポーティを組み合わせたインテリア

インテリアはラグジュアリーとスポーティを程よく組み合わせた上質なデザイン。メーターは液晶パネルを用いたヴァーチャル表示で、インパネの中央には12.3と8.8インチの2つのタッチ・パネル式の液晶画面を備える。インパネ上部に配されたマセラティ伝統の時計は指針式ではなく、指針式を表示する液晶画面となった。また、イタリア製であることにこだわり、オーディオは北イタリア・ヴィチェンツァの高級音響機器メーカー、ソナス・ファベール製を採用している。

グレカーレ・トロフェオ

副燃焼室を持つ最新エンジンを採用

パワートレインはまず2.0リッター直4マイルド・ハイブリッドと3.0リッターV6ツインターボの2種類のガソリン・ユニットからスタートする。

2.0リッター・マイルド・ハイブリッドのエンジンは動弁系にフィアットの技術であるマルチエアを用いた1995cc直4ターボで、アルファロメオ・ステルヴィオなどと同形式のユニットだと推測される。これに48V電源を用いたマイルド・ハイブリッドを組み合わせた。出力は「GT」グレード用の300psと「モデナ」グレード用の330psの2仕様を設定。最大トルクはいずれも450Nmとなっている。0-100km/h加速はGTが5.6秒、モデナが5.3秒。最高速度は240km/hに達する。

もうひとつが、最上位グレードの「トロフェオ」に搭載される3000ccV6ツインターボ。MC20に搭載されているネットゥーノ・ユニットをベースに、MC20用ではドライサンプだったオイル潤滑機構をウエットサンプに変更したもの。もちろん、F1をはじめ最新のレース・エンジンでは主流となりつつあるプレチャンバー(副燃焼室)は変わらずに備える。出力は530ps/6500rpm、620Nm/3000-5500rpmを発生し、0-100km/h加速3.8秒、最高速度285km/hをマークする。

グレカーレ・トロフェオ

マセラティ初のEVは来年登場

ガソリン・ユニットから1年遅れて導入されるとアナウンスされたのが電気自動車仕様だ。イタリア語で稲妻を意味する「フォルゴーレ」というサブネームを与えられたマセラティ初の電気自動車は105kWhバッテリーと400V高電圧システムを採用し、最大トルク800Nmが実現可能なポテンシャルを持つという。

グレカーレの発売は2022年の第2四半期を予定している。

グレカーレGT

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement