ポルシェが大好きというふたり、左が藤島知子さんで右が佐藤久実さん。
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――顔つきだけでなく、インテリアもずいぶん印象が変わりました。佐藤 そうそう、まず乗り込んで、いつの間にこんなにお洒落になったの? って思いました。藤島 やっぱりセンスがいい。ポルシェのオプション・カラーのパレットの色って素敵なんです。ドイツの自動車ブランドって、一歩間違えるとけっこう奇抜なインテリアのクルマがあったりするじゃないですか。でも新しいマカンは、不思議と都心にもアウトドアにも馴染むような色で仕立ててある。シートベルトの色を外の色とそろえていたのもいい。佐藤 ベルトって色が変わると、耐久性から何から、すごくテストしなくちゃいけないって国産メーカーの人に聞いたことがある。私たちは生地を変えればいいって単純に思うけど、実はけっこう大変。
――操作系はどうでしょう。佐藤 液晶を多用して表示をあれこれ変えられるクルマが多い中、まず正面は速度計と回転計、という配置がすごくシンプルでポルシェらしい。とはいえ右側のメーターは液晶だからいろいろ変えられるけど。藤島 センター・コンソールもそう。いい具合にアナログとデジタルをミックスしている感じがします。佐藤 私は使い勝手はけっこう微妙だな、と思ったけどね。ハザード・ボタンを押そうとしたらデフロスターを作動させちゃったりしたし。藤島 慌てましたよね(笑)。佐藤 進んだ技術をどう活かすか、迷いが見える部分もあるけど、その一方で、やっぱりこういうところは外さないなぁ、って思ったのはドライビング・ポジション。ヒップポイントは少し高いけど、スポーツカーと同じようなポジションが取れる。藤島 ステアリングの角度だとか。フロアの浅い感じだとか。私は最初、GTSに乗ったんですよ。クルマを受け取った編集部の駐車場は出口が狭いし、緊張感があったんですが、サイドサポートの大きなバケット・タイプのシートにすっと身体が収まって、さっとクルマに馴染む感じがしました。踏めばけっこう吠えるし、高性能車で獰猛なことは主張しつつ、ちゃんと扱えそうな感じをドライバーに与えてくる。佐藤 あのシート、腰まわりを支えつつ、乗り降りで邪魔にならない。藤島 ポルシェって本当に不思議で、なんであんななんてことのない形のシートなのに、ちゃんと身体を支えてくれるんでしょう。佐藤 目隠しで座って何のクルマか当てるブラインド・テストをしたら、ポルシェが一番当てやすいと思う。ブレがないものね。どんなモデルでも。
後篇に続く!話す人=佐藤久実+藤島知子 司会とまとめ=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦
■ポルシェ・マカンGTS駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動全長×全幅×全高 4726×1927×1596mmホイールベース 2807mm車両重量(前後重量配分) 2020kg(前軸1140kg:後軸880kg)エンジン形式 水冷V型6気筒DOHCターボボア×ストローク 84.5×86.0mm最高出力 440ps/5700-6000rpm最大トルク 550Nm/1900-5600rpmトランスミッション 7段自動MTサスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/エアサスペンション(後) マルチリンク/エアブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスクタイヤ(前) 265/40R21タイヤ(後) 295/35R21車両本体価格(OP込) 1188万円(1516万2000円)■ポルシェ・マカン駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動全長×全幅×全高 4726×1922×1621mmホイールベース 2807mm車両重量(前後重量配分) 1870kg(前軸1030kg:後軸840kg)エンジン形式 水冷直列4気筒DOHCターボボア×ストローク 82.5×92.8mm最高出力 265ps/5000-6500rpm最大トルク 400Nm/1800-4500rpmトランスミッション 7段自動MTサスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイルサスペンション(後) マルチリンク/コイルブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスクタイヤ(前) 235/55R19タイヤ(後) 255/50R19車両本体価格(OP込) 754万円(1111万2000円)(ENGINE2022年5月号)
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