2022.04.21

CARS

欧州仕様との違いはどこにある マツダがFRベースの新型SUV、CX-60の日本仕様を発表

2022年3月に欧州仕様が公開されたマツダの新世代ラージ商品群の第1弾となるマツダCX-60の日本仕様が発表された。この新型SUVは注目のエンジン縦置きプラットフォームが使用される。

基本的には欧州仕様と同一

写真を見るかぎり、内外装で欧州仕様との大きな違いを見つけることはできない。全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mmのボディ・サイズも5mm程度の差はあるものの、同一といって差し支えないだろう。ホイールベースは欧州仕様と同じ2870mmだ。最低地上高は20インチ・ホイール装着車で180mmとなっている。



ベーシック・エンジンは2.5リッター直4ガソリン

パワートレインは、2.5リッター直4ガソリンとそのプラグイン・ハイブリッド(PHEV)版、3.3リッター直6ディーゼル・ターボとそれをベースに48Vマイルド・ハイブリッドを組み合わせたユニットの4種類。出力は2.5リッター直4ガソリンが188ps/250Nm、2.5リッター直4ガソリンPHEVが323ps/500Nm、3.3リッター直6ディーゼル・ターボが231ps/500Nm、3.3リッター直6ディーゼル・ターボ+マイルド・ハイブリッドが254ps/550Nm。欧州仕様発表時に存在が明らかになった直6のガソリン・ユニットおよび、圧縮着火のスカイアクティブXは日本市場には導入されないようだ。

PHEVは単にスムーズさや静粛性を追求するのではなくサウンドにも配慮。モーター走行時にもアクセルワークや速度を感じる音を聞かせ、エンジン始動時には音でもトルクと加速度の増加を感じさせる。また、吸気音や4気筒特有の音に近い周波数の音を重ねることでビート感を高めているという。

トランスミッションは新型の8段ATを搭載。クラッチはトルクコンバーターではなく油圧多板クラッチを用いることで、動力の断続における切れのよさとリズミカルさを持つMTのような変速と、ダイレクトな駆動力伝達を狙った。また、サイズをコンパクトにするとともにレイアウトを最適化することで、ペダル・レイアウトやドライビング・ポジションの改善を図った。駆動方式はすべて後輪駆動ベースの4WDだ。



2つのプレミアム仕様を用意

ラインナップは上質感を追求した2つのプレミアム仕様を設定。「プレミアムモダン」は光の変化を感じさせる織物や掛け縫いステッチ、天然木トリムを有し、自然の美を見出しきめ細やかにしつらえる日本人の精神を表現したという。「プレミアムスポーツ」は黒いパーツの引き締まった見映えとキルティング仕上げのスウェードとナッパレザーによる高級感を追求した。

また、マツダが誇る高度な塗装技術、「匠塗(TAKUMINURI)」の新色であるロジウムホワイトプレミアムメタリックを設定。既存のパールホワイト系カラーより緻密で硬質な輝きを持たせることで、禅の「無」の概念をイメージした白を表現している。

日本での販売は初秋が予定されている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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