2022.05.07

CARS

ダッシュボードのアナログ時計もついにデジタル表示に! 注目の新型SUV、マセラティ・グレカーレにイタリア・ミラノで試乗!!

マセラティ・グレカーレ・トロフェオ

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マセラティの流儀どおり、風にちなんだ名前が与えられた新SUV、“地中海の北東風”ことグレカーレの走りはどうか。イタリアはミラノを舞台に開かれた国際試乗会からの報告。日本から参加したモータージャーナリストの島下泰久がリポートする。

MC20に続いて縦型ヘッドライトを採用

ステランティス・グループの一員ではあるものの、マセラティは多くのメイクスの中で埋没してしまうことなく、むしろグループ随一のラグジュアリー・ブランドとして、これまでに無いほど大胆に攻めはじめているように見える。手はじめはミドシップ・スーパースポーツのMC20。そして今回投入されたのがミディアム・プレミアムSUVの、その名もグレカーレである。



ボリュームあるフェンダーとクーペライクなキャビンで構成されたそのフォルムは、MC20に続いて採用された縦型ヘッドライトのおかげもありスポーティかつアグレッシヴな雰囲気を醸し出している。中央にトライデントを戴く楕円形のグリルやフェンダーの3連ダクトといった伝統のディテールもあって、押し出しは相当に強い。

インテリアは一気に先進的になった。セレクターレバーはボタンに取って代わられ、ダッシュボード中央にはワイド画面のタッチスクリーンが鎮座する。一方、その上には見慣れたアナログ時計が……と思いきや、こちらも遂にデジタル化。時計の他に様々な表示が選べ、更に音声コマンドに反応して点滅するなど、中身も確かに進化している。

それでいて各部の贅沢な素材のあしらいは、まさしくマセラティの伝統通り。スペースも広く、特に後席と荷室には相当なゆとりがあって、どの席でも寛げる。

実はグレカーレ、全長は約4850mmと決して小さくはなく、ホイールベースは2901mmもある。基本骨格はグループ内のアルファ・ロメオがジュリア、ステルヴィオで使っているジョルジョ・プラットフォームだが、このホイールベース延長をはじめ大幅に手が入れられている。それは室内空間の拡充はもちろん、この先に登場が予告されているBEV版“フォルゴーレ”を念頭に置いたものだと見ていいだろう。駆動用バッテリーは105kWhという大容量を収めるだけに、ストレッチは必須だったというわけである。



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