2022.05.28

CARS

毎日乗りたくなる理由とは? じっくり乗ってわかったルノー・トゥインゴとプジョー208の本当の魅力【後篇】

ルノー・トゥインゴインテンスEDC(左)とプジョー208GT

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トゥインゴのステアリングといえば、フロントにエンジンがないことによる猛烈な切れ角が最大の自慢だ。

小回りのトゥインゴ

4.3mという最小回転半径には、日本の軽自動車でも少なくともFFは勝てない。トゥインゴよりあからさまに小回りがきくのは軽トラくらいで、フルロックでUターンしようものなら「その場で直角に曲がってる?」と錯覚するほどである。

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後席はそれなりにの広さしかないが、フロントにエンジンがないので前席周辺はコンソールも低く、広々としている。

しかも、ただ小回りがきくわけではなく、交差点を曲がっただけでも、立ち上がりにアクセルを踏むと、RRらしくグッと後ろから押し出されるトラクション感が味わえる。

こうして208やトゥインゴで街中を駆けまわっていると、その楽しさゆえに、まさに「天国」な気分なのだが、かといって両車が高速や長距離が苦手というわけではない。

208の手足に吸いつく一体感と路面に吸いつくフラット感は街中だけでなく、高速からワインディングまで変わらない。取材車が積んでいた1.2リッター・ターボの最大トルクは、自然吸気でいうと2.0リッターに相当する強心臓である。また、トゥインゴはさすがリア・エンジンなのもあって、高速ではエンジン音が意外なほど静かで、なかなか快適で頼もしい。


私もちっちゃいフランス車オーナーのひとりとして申し上げると、この種のフランス車は中毒性が高い。ガレージにほかのクルマがあっても、結局のところ、平日から休日までこればっかりに乗ってしまう……。

文=佐野弘宗 写真=望月浩彦


■ルノー・トゥインゴ・インテンスEDC

駆動方式 リア横置きエンジン後輪駆動
全長×全幅×全高 3645×1650×1545mm
ホイールベース 2490mm
車両重量 1030kg
エンジン形式 直列3気筒DOHC12Vターボ
総排気量 970cc
最高出力 92ps/5500rpm
最大トルク 135Nm/2500rpm
変速機 デュアルクラッチ式6段自動MT
サスペンション(前) マクファーソンストラット/コイル
サスペンション(後) ド・デオン/コイル
ブレーキ(前) 通気冷却式ディスク
ブレーキ(後) ドラム
タイヤ(前) 185/50R16

タイヤ(後) 205/45R16
車両本体価格 225万円



■プジョー208GT

駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動
全長×全幅×全高 4095×1745×1465mm
ホイールベース 2540mm
車両重量 1160kg
エンジン形式 直列3気筒DOHC12Vターボ
総排気量 1199cc
最高出力 100ps/5500rpm
最大トルク 205Nm/1750rpm
変速機 8段AT
サスペンション(前) マクファーソンストラット/コイル
サスペンション(後) トーションビーム/コイル
ブレーキ(前) 通気冷却式ディスク
ブレーキ(後) ディスク
タイヤ(前後) 205/45R17

車両本体価格 316.1万円

(ENGINE2022年6月号)

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