2022.05.27

CARS

なぜ人気? 小さな4枚ドアのフレンチ、ルノー・トゥインゴとプジョー208に乗ったらその理由がわかった!【前篇】

ルノー・トゥインゴインテンスEDC(左)とプジョー208GT

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日本でもよく見かけるようになってきたフレンチ・コンパクトのルノー・トゥインゴとプジョー208。もちろん欧州でも大人気のこの2台に、フランス車を乗り継いできたモーター・ジャーナリストの佐野弘宗氏が試乗した。はたして、その魅力はどこにあるのだろうか?

フランスの小型車を、見直してみませんか?

小さなフランス車は欧州市場で大人気。ルノー・トゥインゴと、プジョー208GTの2台で日本の街を走ったら、あらためてその理由を実感した。クルマに精通したエンスージァストはそのかぎりでないが、フランス車にまつわる日本の一般常識には、大きく2つの誤解があるように思う。



ひとつが信頼性だ。私自身、2000年にシトロエン・クサラを購入以降、これまで都合5台のフランス車を乗り継いできたが、いまだに「壊れませんか?」と聞かれることが少なくない。しかし、私がレッカーを呼ぶトラブルに遭遇した経験は、15年ほど前の1回っきり。それも、冷却ホースのクランプを締め直してもらっただけで完治した。

もうひとつの誤解が「欧州での一番人気はドイツ車」というものだ。まあ、日本でのドイツ車人気から想像できるように、世界で人気のある欧州車はたしかにドイツ車だろう。

しかし、欧州での乗用車販売ランキングを見ると、1位こそフォルクスワーゲン・ゴルフの定位置でも、トップ10の約半分はプジョー、ルノー、シトロエン、そしてルノーの低価格車ブランドのダチア……といったフランスゆかりの銘柄が占めるのが通例である。


欧州でフランス車が幅をきかせる理由は明白である。欧州市場でたくさん売れるクルマは、やはりA~Bセグメントのスモールもしくはコンパクト・カーであり、そこで圧倒的に強いのがフランス車だからだ。

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