2022.06.16

CARS

マイバッハを超える「ミトス」シリーズを新設 メルセデスが未来予想図を発表

メルセデス・ベンツはこれからのラインナップに関する長期的な整備計画を発表した。今後は世界で最も高い価値を提供する高級車ブランドを目指すという。

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3つのモデル・レンジに再構築

この戦略の骨子はモデル・レンジを再構築。ラインナップを「トップエンド・ラグジュアリー」、「コア・ラグジュアリー」、「エントリー・ラグジュアリー」という新しい3つのカテゴリーに分けられる。そのうえで、投資の75%以上を上位ふたつへ集中することで利益率の向上を図る。



トップエンドはマイバッハ、AMGなどで構成

トップエンド・ラグジュアリーに属するのはマイバッハとAMGの全車、EQSとEQS・SUV、そしてS、G、GLSクラスだ。そのシェアを2026年までに60%ほどへ拡大したいと目論む。

AMGはコンセプト・モデルの「ヴィジョンAMG」で提示された、次世代プラットフォームの「AMG.EA」や革新的なモーターを用いて電動化を促進。高性能EVの実用化を目指す。マイバッハはEQS・SUVやSLなどにもラインナップを拡充する。



Gクラスの電動化も待ったナシ

また、電動化の波はGクラスにも及ぶ。それはシリコンバレーのシラ・ナノテクノロジーズ社が開発した新素材を導入した革新的なバッテリーを導入する初のメルセデス・ベンツになる予定だ。また、バリエーションの拡大も検討されているという。

マイバッハSクラスに150台限定で用意された「ヴァージル・アブロー」仕様のような、厳選されたコラボレーションによる限定車も推進。さらに、特別なコレクターズアイテムとなる「ミトス」シリーズを新たに設定する。



新型Eクラスは2023年発表

コア・ラグジュアリーは、C、Eクラスとそのバリエーションで、これまでもっとも販売台数を稼いできたモデル群に相当する。2023年に投入する新型Eクラスはデジタルデバイスの新たなベンチマークを目指す。EVに関しては、まずは「EVA2」プラットフォームを用いたEQE、EQE・SUVを発売し、その後は次世代プラットフォームの「MB.EA」へ移行。さらに、EVA2をベースに中国市場専売モデルを開発し、バリエーションを拡充する。

Aクラスをはじめとする前輪駆動プラットフォームを用いるエントリー・ラグジュアリーは現在の7モデルを、よりグレードアップした4モデルに絞り込み、新たな入門価格帯のカテゴリーとして再定義する。2024年に、「ヴィジョンEQXX」に用いられた「MMA」プラットフォームと、新世代OSである「MB.OS」を採用したニューモデルがデビューする予定だ。

2020年10月に、固定費削減や価格設定改善により経済状況に左右されない採算性を目指す財務目標を打ち出したメルセデス・ベンツは、2020年代半ばまでに利益率の8〜14%向上を図るという。経済格差の拡大が進行する時代を、シュトゥットガルトはさらなる高級化に舵を切ることで乗り越えようとしている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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