2022.07.08

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モーリス・ラクロアの新作は海洋汚染問題にもコミットメント

モーリス・ラクロアアイコン #タイド

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社会問題にも目を向け、ひときわ目立つカラーリングの演出は、スポーティなデザインをいっそう引き立て、2022年の大きなトレンドになること間違いなし! 時計ジャーナリスト菅原茂氏とENGINE編集部の時計担当前田清輝が、モーリス・ラクロアの魅力を紹介する。

海洋プラスティックごみも生まれ変わればこんな時計に

環境保全で大きな問題になっているのが陸から海を汚染するプラスティックごみだ。モーリス・ラクロアは、海へ流れ出る前に海辺などで回収されたプラスティックごみをアップサイクルしたものにグラスファイバーを組み合わせた複合素材を用いた新作の「アイコン」を発表した。パートナーを組んだスイスの#タイドは革新的なテクノロジーで海洋プラスティックごみをアップサイクルする専門会社として有名。今回のモデルはビビッドカラーとパステルカラーがラインナップ。目立つカラーによって環境問題への意識喚起へとつなげる試みだ。



アイコン #タイド
アップサイクルしたオーシャンバウンド・プラスティックとグラスファイバーの複合素材で「アイコン」の特徴的な造形をそのまま再現。ブラックラバーストラップには、鮮やかなブルー、オレンジ、イエロー、グリーン、ブラックの5色、ホワイトラバーストラップには、パステル調のピンク、パープル、グリーン、ブルー、ネイビーの5色のモデルが揃う。いずれもクオーツ。ケース直径40mm、100m防水。各8万8000円。

菅原 時計産業でも海洋を汚染するプラスティックごみへの対応に関連する動きが年々目立ってきた。海洋プラスティックによる素材がすでにいくつかのブランドで製品に生かされているが、今回のモーリス・ラクロアの新作は、色のインパクトがすごい。もちろんそれは環境問題へのコミットメントの強い意思表示なのだろう。

前田 ラグジュアリースポーツのイメージが強かった「アイコン」が、姿形はそのままにポップに変身! 海洋プラスティックごみを再生した色鮮やかなケースに同色のダイアルは、男女を問わず人気を集めそう。エコな素材&性別を超えたサイズやデザインの時計は今後ますます増えてくるはずだが、多彩なカラー展開は必須な気がする。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年6月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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