2022.07.01

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機械に込められたモリッツ・グロスマン手仕事の物語

歴史と伝統は重んじても、時代に流されず秩序と調和を大切にするからこそ物語が生まれる。デザインに心を奪われ、機能に夢中になる。そして気になりだすと、見えないことがもっと知りたくなる。「どうしてこのデザインが誕生したのか」、「どのように作られているのか」、「どのような歴史を辿ってきたのか」――。時計には製作者やブランドの想いが込められたストーリーがあり、知れば知るほど虜になってしまう。そんな素敵なモリッツ・グロスマンの魅力を紹介しよう。


べヌー 37 アラビック ブラック
2019年登場。当初日本限定として進められたが、その出来栄えに急遽レギュラーモデルに。シンボルのアラビア数字は、1930年代のスタイルに着想を得て、躍動感あるセリフが当時の華やかさを伝える。4mm厚の薄型Cal.102.1は、非対称レバー式脱進機と調整を容易にした緩急調整装置を搭載し、段差式テンプ受けの装飾にも目を見張る。手巻き。ホワイトゴールド、ケース直径37mm。473万円。

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テンプ受けの特徴でもある段差部分にも丁寧な面取りが施され、調整ネジの頭は四角に整えられる。圧巻はやはり手彫りの模様だ。


独自の針は金属板から切り取り、ダイヤモンド製やすりで立体成形と研磨後、磨き上げる。針こそ個性というブランドの哲学が宿る。


精細な手仕事と変わることのない温もり

初めてドイツに行った時、美しい街並みに目を奪われ、浮き足立ったところをたしなめられた。「そこは自転車専用道ですよ」見れば足下には自転車のマーク。「そこで事故に遭ったら責任はすべてあなた。気をつけてね」こうした厳密な秩序によって調和が保たれるのだろう。モリッツ・グロスマンの時計を見る度、それを思い出す。そこに刻まれる時にも通じるからだ。

「ベヌー37 アラビック ブラック」は、記念すべきブランドローンチの基幹モデルを小径化する。バリエーションモデルのブラックとホワイトのモノクロームに際立つのが、やはり秩序と調和だ。ここではブランドが得意とするブラウンやブラウンバイオレットといった焼き戻し針を封印する代わりに、立体的に研磨されたロサンジュ針は、木製回転盤を用いた手作業で徹底的に磨き上げられる。それは人間の指先から生まれる繊細な美しさであり、どれほど技術が進化しても機械では生まれないだろう。だからこそ人間の目はその微差を瞬間に見抜く。マニュファクチュールの原語は、ラテン語の“手作り”にあるそうだ。そんな手から生まれる時計は、時代に流されない。時は過ぎ去るようでいて、確固としてそこにあるということをあらためて知るのだ。

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問い合わせ=モリッツ・グロスマン ブティック Tel.03-5615-8185

文=柴田充 写真=近藤正一
(ENGINE2022年8月号)

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