2022.06.28

CARS

ベントレー史上もっともスポーティな4ドア・セダン フライングスパーに「S」が登場

ベントレーは4ドア・セダン、「フライングスパー」に走りを追求した「S」を追加した。ベントレー史上もっともスポーティな4ドア・セダンを標榜する仕様だ。

ダークカラーでたくましさを演出

エクステリアはフロント・グリルや4本出しテール・パイプなどをブラック、前後の灯火類をダークカラーにすることでたくましさを演出。ほかのフライングスパーでは多用されるブライトクロームの装飾をベントレーのロゴとエンブレムに限定。また、フロント・フェンダーにはSモデル専用のバッジを装着する。



専用の22インチ・ホイールを履く

ホイールは2タイプ。Sモデル用に新設計されたY字型5スポーク22インチはグロスブラックとペールブロッガーサテン仕上げの2種類を用意。また、グロスブラックと切削加工を組み合わせた3スポーク21インチも専用設定する。

インテリアはSモデル専用の2トーン・カラーで、ステアリング・ホイールやシフト・レバー、シートのセンター部にスエード調生地のダイナミカを使用。シートのサイド部やダッシュボード、コンソールやドア・トリムにレザーを用いている。

クロノ・メーターに着想を得たメーターパネルはコンチネンタルGTスピードと同じ意匠で、ダッシュボードには金属製のSバッジを設置し、サイド・シルのプレートにもSのロゴが入る。シートはキルティング仕様も選択でき、ヘッドレストのSエンブレム刺繍は無償オプションでベントレーのエンブレムへ変更可能だ。



V8とV6ハイブリッドを設定

パワートレインは2種類。まず4.0リッターV8ツインターボは通常のV8モデルと同等の550ps/770Nmを発生。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は319km/hに達する。

さらに、Sモデルとしては初のハイブリッドも設定。2.9リッターV6ターボに電気モーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)で、544ps/750NmというV8に迫るシステム総合出力を発揮する。0-100km/h加速は4.3秒、最高速度は285km/hをマークする。公称燃費はV8・Sの7.9km/リッターに対し、ハイブリッドSは30.3km/リッターと大きく差をつけるが、これは最長40kmという電力のみでの走行を計算に入れた数字だ。EVモードでの最高速度は140km/h、CO2排出量はベントレー史上最良の75g/kmを謳う。



専用のエグゾーストで魅了する

また、V8仕様には新設計のスポーツエキゾーストを装着。ハイブリッド仕様には後席の静粛性を確保しつつ、スポーツモード時のエンジン・ルーム内の音色をSモデルのキャラクターに合わせて調律。動力性能自体はベース・モデルと変わらないが、エグゾースト・サウンドはSモデル独自のチューニングが施されている。

シャシー面では、V8 Sに48Vシステムを用いた電動ロール制御デバイスの「ベントレーダイナミックライド」を標準装備。急旋回時には0.3秒以内に最大1300Nmのトルクを発生する内蔵モーターによりロールを抑制。巡航時には左右輪間の接続を解除することで乗り心地を向上させる。合わせて、アクティブ制御の4輪操舵システムも搭載。低速時には逆位相に最大4.2度切ることで小回り性を高め、高速時には同位相操舵することで安定性を向上させている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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