2022.07.25

WATCHES

ヴァシュロン・コンスタンタンの新作テーマは「美の構造」

かつての「ジュネーブSIHH」と「バーゼルワールド」の主役級ブランドが一堂に会し、今年はリアルで開催された世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2022」。「ワンダーズ」という言葉に象徴されるように、数々の時計には新たな発見と驚きがいっぱいだ。

第2弾で紹介するのは「ヴァシュロン・コンスタンタン」。時計ジャーナリストの菅原 茂氏とENGINE編集部時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

高級時計の真の魅力はディテールにあり

年間テーマを設けて独自の作風に焦点を当てるのが最近のヴァシュロン・コンスタンタンのスタイル。今年は“THE ANATOMY OF BEAUTY(美の構造)”を掲げ、最高峰の時計技術や芸術的な職人技において細部へのこだわりを徹底追求し、圧倒的な卓越性を証明した。このテーマは数々の新作ユニークピースのみならず、「オーヴァーシーズ」コレクションの原点とされる1977年の「222」を復刻した「ヒストリーク・222」にも明らかに見て取れる。オリジナルモデルのディテールを再現しながら現代的な高級時計へとアップデートするワザも実に手慣れている。




ヒストリーク・222
「222」の新作はモノブロックのフラットなケースや刻みに入った独特のベゼル、ケースと一体型のブレスレットなど、ヨルグ・イゼックによるオリジナルデザインを再現しながら、ディテール各所に改良を施し、最新の自社製ムーブメントを搭載。自動巻き。イエローゴールド、ケース直径37mm。50m防水。予価814万円。ブティック限定、9月発売予定。



オーヴァーシーズ・トゥールビヨン・スケルトン
「オーヴァーシーズ」初のトゥールビヨン・スケルトンは、ペリフェラルローターを採用する薄型の新しい自動巻きムーブメントを搭載し、最高峰の複雑機構と精妙なディテールに発揮された技術が見どころ。ケース直径42.5mm。5気圧防水。ピンクゴールド(上)予価2442万円、チタン(下)予価2138万4000円。ブティック限定、7月発売予定。

菅原 昨年東京で開催されたヘリテージコレクションの展示会でオリジナルの「222」を拝見した際に、同社スタッフに「復刻モデルを出したら受けそうだよ」と私見を述べたら、1年後には実現したのだからこれぞワンダー!「アメリカン 1921」もそうだったが、復刻が期待される歴史的モデルが豊富にあるから今後も楽しみですね。

前田 「オーヴァーシーズ」のルーツ、「222」。近年、ラグジュアリースポーツモデルが盛り上がる中、時計オークションでも絶大な人気を誇るこちらが復刻されるとは、ファンにはまさに朗報だろう。今回発表されたモデルのケースはイエローゴールドだが、将来的にはステンレススティールのバリエーションもぜひ追加して欲しい!

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

(ENGINE2022年7月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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