フェラーリ296GTBより75kgも軽い！　マクラーレン・アルトゥーラをスペインの公道とサーキットで試乗！！

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マクラーレン・アルトゥーラ

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シャシーもエンジンもまったく新たに開発され、しかもプラグイン・ハイブリッドとなったマクラーレンの新しい中核モデル、アルトゥーラにモータージャーナリストの大谷達也がスペインで試乗した。

すべてをゼロからつくり上げた新世代マクラーレン

電動化時代のスポーツカーは、どうあるべきか？　このテーマと真摯に向き合い、マクラーレンらしい「技術に誠実な姿勢」で開発されたプラグイン・ハイブリッド・スーパースポーツカーがアルトゥーラである。

その最大の特徴は、MP4-12C以降のマクラーレンが受け継いできたハードウェアを捨て去り、すべてをゼロから作り上げた点にある。

たとえばマクラーレンが代々受け継いできたカーボン・モノコックは、キャビン後方の低い位置にバッテリー搭載用スペースを設けた完全な新設計品に改められ、かつ強度と安全性の点で従来型を凌いでいる。新設されたマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター（MCTC）で製造される点も、新カーボン・モノコックの見どころの1つだ。

3リッター120度V6ツインターボ・エンジンはもちろん新設計で、585馬力と585Nmを発揮。ここに95馬力／225Nmの電気モーターを組み合わせ、最長で31kmのEV航続距離を実現する。8段DCTも白紙から開発されたもので、軽量コンパクトなのが特色。メカニカルなリバース・ギアを持たず、モーターを逆転して後退させる点は、いかにもハイブリッド専用品といった趣である。

ちなみにマクラーレン・オートモーティブのパワートレイン部門には、現在およそ100名のエンジニアが在籍しているという。とかく“社外品”と噂されることの多いマクラーレンのエンジンだが、こと設計開発に限っていえば“純マクラーレン製”と見て間違いなさそうだ。