2022.08.18

CARS

魅力を維持できるか? アルピーヌA110のEVプロトタイプが登場

アルピーヌがA110をベースにした電気自動車のプロトタイプ・モデル、「A110E-タニテ(ternite)」を発表した。車名はフランス語で「永遠」を意味する「Eternite」(エタニテ)から引用している。

現状の前後重量配分を維持

アルピーヌの60周年に登場したA110E-タニテは、来るべき電動化時代のスポーツカーを提案するもので、独自のレイアウトを採用。たとえば、欧州で販売が開始された電気自動車「メガーヌE-テック」のモジュールを用いた60kWhの駆動用バッテリーは、4つをフロント、8つをリアに置くことで、前後重量配分は既存のガソリン・モデルのA110のフロント43:リア57に限りなく近い42:58を実現した。バッテリー・パックの総重量は392kgだが、1378kgの車両重量はガソリン・モデルに対し258kg増に抑えられている。、今後は1320kgを目標に開発が進められるという。



動力性能もガソリン車に肉薄

エンジンに代わりボディ後部に搭載される電気モーターは、242ps/300Nmを発生。変速機のサプライヤーと共同開発した内製のデュアルクラッチ式2段自動MT(DCT)を組み合わせる。0-100km/h加速タイムは4.5秒、最高速度は250km/h。ガソリン・モデルの4.2〜4.4秒、260〜280km/hに肉薄する性能を有する。航続距離はWLTP値で420kmとされる。

もうひとつの注目がオープン・ルーフの導入だ。既存のA110に切望されながら、これまで叶わずにいる屋根開きモデルをボディの剛性を落とすことなく具現化したという。手動脱着式でルーフ・パネルにはカーボン製のリサイクル材を使用している。



エコ・フレンドリーな亜麻素材を採用

また内外装の各部には、亜麻の繊維を用いた素材を採用。カーボンFRPと同等の軽さと強度を持ちながらよりエコ・フレンドリーな材質だ。製造過程ではカーボンやグラスを補強繊維に用いた場合と同じモールド成型が可能で、将来性が見込まれる素材だ。

アルピーヌがロータスと共同開発中と伝えられるA110後継のEVは、2024年以降の登場が予告されている。今回発表されたテクノロジーが、電動化時代においても変わることのない、軽やかな走りのスポーツカーを生み出してくれることを期待したい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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